1年以上前のことですが、とある男性のお誘ぃを受け、広尾のフレンチちっくなレストランに行きました。
カジュアルだけれど、ソムリエがいるところです。
ワインリストを手渡されて見たけれど、サーッパリ。
飲んだことのある、美味しぃワインの銘柄すらろくに覚えていなぃ&読めなぃアタクシ。
一緒にいる人や雰囲気によって、味が左右されてしまう程度の味覚しか持ってなぃアタクシ。
ましてやそのお店に行くのは初めてのアタクシ。
彼にお任せしました。
彼はかなりのワイン通らしく、一通りワインリストに目を通して、赤ワインを選んでくれました。
ワインが運ばれて来ると、彼はそのワインについてかなり熱心に、かつ懇切丁寧に、
延々と説明をしてくれました。
このフランスワインはどーのこーの。最近のフランスワインはどーのこーの。
この年のこの地方の葡萄の出来、収穫状況がどーのこーの。
グラスが空きそうになると、見計らってソムリエがワインをサーブしてくれました。
たまに、彼はソムリエに向かって同意を求める言葉を発し、ソムリエはにこやかに頷ぃてくれました。
彼のワインの説明など、翌日にはスッコーンときれぃに記憶から抜け落ちるであろうアタクシ。
ですが、とりあえず静かに耳を傾けておりました。時折、質問や相槌を織り交ぜつつ。
説明は忘れるでしょうが、せめて銘柄くらぃは・・と思ぃ、彼が席を立った隙に(トイレだね)
ワインボトルに手を伸ばし、銘柄を確認。
案の定、銘柄は読めませんでした。
しかし、読めなぃ銘柄の下には小さく、でもハッキリと
Italia
そっと手を離し、見なかったことに。
何故、アタシはあの時彼に対して突っ込んであげられなかったんだろう。
何故、ソムリエの前でイタリアワインを飲みながら、それをフランスワインと勘違ぃして
フランスワインにつぃて熱く語る彼を止めてあげられなかったんだろう。
そんな小さな後悔を胸に抱え持つばく子です、こんにちは。
いつか、この胸に小さく小さく残る後悔を、人生の糧に成り得る日がやって来るのでしょうか。
そんな、思ぃ出話でした。