こんばんは。

 

・前回までの進捗

 

前回、車体を取り敢えず組んでみましたが、今回は車体の改造ではなく戦車に乗せるフィギュアの改造をしていきたいと思います。戦車のキットは、タミヤさんの「1/48 ドイツ軽戦車 38(t)E/F型」です。

 

その前にちょっとお話を。

前回から始まった38(t)シリーズですが、今後改造していくにあたり、いつもお世話になっている「world war photos」さんの記録写真だけでは情報が足りないと感じていました。

 

そこでいろいろと調べてみたところ、38(t)だけに注目した戦場写真集を見つけたので共有したいと思います。

 

まず一冊目はこちら。

 

・Panzer Tracts No.18:Panzerkampfwagen 38(t)

表紙の通り、38(t)にのみ焦点を当てた本になっています。ドイツ戦車が好きな方はヒラリードイル氏を知っている方もいるのではないでしょうか。

 

この「Panzer tracts」というシリーズは名前の通り大戦期のドイツ戦車に焦点を当てたシリーズで、各車輌ごとに一冊にまとまっているようです。

 

各型(38(t)はA~GとS型があります。)ごとに図面や各数値のデータが載っており、戦車内部の構造や部隊配置等にも触れられています。(全文英語ですw)

 

下の公式さんのリンクから購入(輸入)もできますが、このような輸入品を扱っているホビーショップなどで買ったほうが安心かもしれません。

 

 

二冊目はこちら。

 


・デカデカと「Panzer 38(t)」!!!

こちらはシリーズ化しているか分かりませんが、上のPanzer tractsよりも記録写真がメインです。38(t)に関する具体的な情報というより、実際の戦場での姿が確認できます。そこにはもちろん戦車兵も一緒です。(そしてもちろん全文英語、加えてドイツ語でも書かれています。どうやらドイツ語の解説を英訳した本らしい)

 

 

というわけで紹介はここまでにして、今回はこれらの資料を元に制作していきます。参考になれば嬉しいです。

 

前置きが長くなりましたが、今回の主役キットはこちら。

 

・箱絵は安定のかっこよさ。

「1/48 WWIIドイツ国防軍歩兵キット」です!!

 

発売日は2005年3月。少し古いので服などのディテールにやや粗がありますが、1/48なのであまり気になりません。

 

このキットを選んだのは、5人の戦車兵(1人はグリーンの戦車服着用)が入っているからというのが理由の一つです。

箱絵にもあるようにそれぞれキューポラのフチに合うポーズをしていますが…残念。38(t)用のポーズではないので改造です!w

 

では早速1人目。キューポラから体を出す戦車長になってもらいたいと思います。

 

選んだのはこの方!!

 

・正直38(t)に将校用制帽を被った戦車兵が乗ってるのは違和感ありますね…

でも使うのは胴体だけです!!ごめん!w

説明書の絵から察するにティーガー用のポーズだと思われますが、この腕をいじくり回しても仕方がないので、別のポージングを考えましょう。

 

ここで写真集の出番ですね。こんな写真を見つけました。

引用:Panzer 38(t) - TANKOGRAD Publishing

写真に倣って、今回は進撃中に体を出している車長ということで作っていきます。

 

さて皆さん、上の箱絵で一際存在感を放つ兵隊さんが居たのがわかりましたか…?

 

・双眼鏡が輝いてます

はい、この方です。この絵を見て車長に双眼鏡を持たせようと思いました。

 

やはり戦場において最も大切なのは敵の情報を知ることですよね!そしてそれは偵察と呼ばれ、戦車長の主任務の一つでもあるのです。そこで欠かせないのが双眼鏡なんですね〜良いですね〜w

 

ということで腕だけ借りますw

 

・接着前にできるだけ断面の形が合うように胴体と腕の接着面を合わせて削っておくのもポイント!

しかしこのまま接着しても完璧には合わず、溝ができてしまうので、埋めなくてはならないのですが、私はプラ板を使う方法がおすすめです。

 

何より材質が同じプラなので加工がしやすいですし、パテやら何やら用意せずとも使う道具はいつもと同じタミヤセメント又は流し込み接着剤、デザインナイフ、紙ヤスリとこれだけです。

 

慣れてしまえば、ゲート跡の処理のようにパパ〜と流れ作業でできますw(誇張表現)

 

では STEP 1!!

 

プラ板(今回は0.5mm厚を使用)を細く切り、溝に入れる辺を楔形にします。デザインナイフを使い、パーティングライン処理の時のように刃を立てて削ると良いと思います。

 

・横から見た図。右の辺を尖らせています

 

STEP 2!これを差し込んで、そのまま接着します。

 

・隙間を埋めるように…

 

STEP 3!ある程度固まったら、余分な部分をニッパーとデザインナイフで削り、後はヤスリで形を整えます。1/48なので大体の人の形を作れれば大丈夫です。

 

・白い線がプラ板の部分。ヤスリ万歳!!

こんな感じで完成しました。

 

・ヘッドホン大事。片耳外してるのも大事。ここ重要です。

 

まだまだいきます。お次は通信手ハッチから体を出す通信兼車体機銃手です!

 

ちなみに、38(t)軽戦車は運転席がドイツ戦車と逆の車体右側なので、ハッチから出ているのは通信手という点に注意です。

 

素体(フィアナ…?)となるのはこの方!


はい腕切りまーす。足も失礼。

 

・今更ですが太い部分の切断は100均のニッパーなどを使いましょうね!!

38(t)は狭すぎて、車体に入れるには足が入りませんでしたwごめんね。

 

もともと腰に手を当てていたので、ヤスリやニードルで周りに合うよう自然な感じに形を整えました。

 

通信兵は、開けたハッチや車体の装甲にもたれかかるポーズを目指します。ちょうど良さげな腕パーツが他の戦車兵にありました。

 

・キューポラのフチに置いた手が車体に乗せる手に使えそうですね

 

・脇をもっと閉めれば車体もたれかかっているように見えそうです

 

どちらも本来はキューポラハッチに手をかけるポーズですが、根本を削ってしまえば関係ありませんね。

 

同様にくっつけてあげて、こんな感じです。

 

・こちらもヘッドホン大事。

 

・通信兵の背中

背中はプラバンの使用面積が広く、どうせ砲塔に隠れて見えなくなるので、ヤスリがけは少しテキトーですw

1/48ですしこのくらいのアバウトさは必要ですね。

 

ではでは、早速お二人を乗せてみましょう。


・こういうので良いんだよ…こういうので…

 

・車体のハッチを付けられるよう通信兵の左手は浮かせています

車体に対して戦車兵がでかいですwまさに軽戦車と行った感じですね。東部戦線を駆ける様子が目に浮かびます…

 

接着後に車両から手が浮いてしまうような事態が発生しないように、まずはタミヤセメントのような乾燥に時間がかかる物で仮止めして、位置を決めながら硬化を待つと安全なのでおすすめです。

この時に接着剤を触ってしまって接着面以外に付けてしまわないよう注意です。

 

・ハッチのフチがモールドになっているので難しくはありません

車体の改造内容のネタバレになってしまいますが、通信兵を乗せるためにハッチ部分は無理やり削り取りました。

かなり無理やりになるので手の怪我には注意ですw

 

車輌に乗せた時のカチッとハマるのがミリタリーフィギュアの醍醐味でもありますから、自分好みのポージングでそれができると、とても楽しいですよ。

 

ちなみに、38(t)は二両作る予定なのでキットに付属する車長の標準フィギュアも使うつもりです。

 

次回のブログはもう一両の38(t)のフィギュア制作になると思います。現在制作中です。

 

ではまた次回…