なんか凄みのある本。
短編も短編、すごく短い話がたくさん集まってひとつの本になってるんだけど、
どの話も「むかし女がいた」で始まるんです。
それだけでもなんか凄みがある気がするんですよねぇ。
「昔男ありけり」で始まる伊勢物語がすぐ泣く女々しい男が出てくる話だからかな。
「男が居た」って言われると、その男がどんな泣き言言う話なんだろうと思ってしまう(;^ω^)
それに比べて女はねぇ、、、
昔は女って名前さえ呼んでもらえなかったみたいじゃない?
藤原道綱母(ふじわらみちつなのはは)だの藤原孝標女(ふじわらたかすえのむすめ)だの寂しくなかったんだろか、そんな呼ばれ方。
ちょっと前、専業主婦が「○○さんの奥さん」とか「○○ちゃんのママ」としか呼ばれない生活が寂しいみたいなこと言ってるの聞いたことあるけど、それに似てる。
それでも逞しく更級日記だの蜻蛉日記だの書いて後の世まで知られてるってのがね、凄みあるでしょ。
そんだけ女ってのは生命力があるんだな。
『むかし女がいた』の話のひとつに『「人形のように男の言いなりになる女など面白くも何ともない」男たちが威張り散らしていた時代、男は肩をすくめてそう言い、悪女と言われる女に人気が集まっていた』って箇所があってね。
ま、その通りだな、気持ちはわかる、、、って思いながら読み進めてたんですよ。
そしたらこの話、最後の方は女が言いたいことを言う時代になって「ああ、もうこれ以上耐えられない。女の言うなりになっている男なんて大嫌い。見ているだけで吐きそうになる」って叫ぶんです(笑)
まだ途中までしか読んでないけど、面白いから紹介。