プレーヤーのBETオーナーだった彼が
目の前のカードに手を伸ばしながらこちらを見た。
目が合った。
しかし彼の視線は直ぐカードへと戻る。
・・が、結構な時間見つめ合ってしまった。
オタク!?
とんでもない。
メガネの奥に光る鋭い眼光は正しくギャンブラーのそれだった。
鋭いのは眼つきだけじゃない。
彼は2枚のカードを右手だけで重ね、カードの隅をパラパラと弾くようにして
まずアシの有無をチェックした。
学生の時に教科書の隅にパラパラ漫画を描いた経験があるだろう。
あれをパラパラと捲る要領だが捲るのは教科書ではなく2枚のトランプと考えて欲しい。
イヤ・・少し違うか・・
・・まぁなんせカッコイイ絞り方をするのだが、こんな初心者はいない。
※アシとは、
カードを少しずつタテ方向からめくった際に見える
連続するスート(ハートやスペードのマーク)のことで
この形が2本の足のように見えることからこう言われている。
↑ ↑アシがあるのは4、5、6、7、8、9、10
ないのはA、2、3、および絵札である。
やはり芸能界に籍を置くからなのか!?
カードの絞り方もワイルドだしカッコイイ!
指先だけを見ればまるで舘ひろしのようだがこれで確信した。
彼はギャンブルにどっぷりと浸かっている・・
もしかしたら1度や2度地獄を見ているかもしれない根っからのギャンブラーだ。
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