自作小説『箱庭の恋』…006 | bakuのブログ

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 異常気象・気候変動と言われて久しく、先日の西日本豪雨然り台風12号の異常進路といい、経済最優先の急ぎ過ぎる文明を鼻で笑うかのような自然の猛威に、切迫した恐怖を感じています。こういう時、私は義援金くらいしか思いつきませんが、気持ちばかりの協力はすることにしています。

 

ミスマッチに思われそうですが、この小説のサブテーマに東日本大震災の復興があります。推敲が手付かずですが、物語の中盤からコンパクトシティーを基調にした都市づくりを、登場人物(高橋代議士)を通じて書いています。

かつて東急不動産が多摩田園都市を成功させた発展形として、バリアフリーと都市のコンパクト設計に有効な移動手段の路面電車(LRT)との融合を、電車好きの私の夢にのせました。

 スーパー堤防であるとか、災害対策として先進技術と叡智を尽くすことも必要です。しかし、急がば回れと言うし。正面突破で災害を制(征)する事だけでなく、住環境を別のテーマとして、猛威を振るう自然現象と共存で災害を避けるという手も有効とする試案です。

 盛土や埋め立ては地震に弱いと聞きますし、津波対策で更に高い堤防を整備しても、巨大津波の破壊力を計算上だけで果たして防ぎきれるものなのか小生には疑問です。更に人口減少が進み、限界集落や買い物・給油難民の社会インフラ等の問題もあります。

 小説では、津波被害の及ばない土地に新たに前述のコンパクトシティーを作り、住の集中による効率的インフラ整備とメンテンナンスを考え、商・工地区の同居に林業の再整備と、農業は空いた平地を最大限に活用する都市づくりを考えてみました。(※小説の中でも実現はしません)

 現実を考えれば、災害からの復旧、復興、とりわけ河川の改良工事を進める事がなによりも重要です。だから尚更に先を見据えて、一点突破ではなくあらゆる住環境の可能性を未来に拓くべきだと思います。

最近宇都宮市が、新交通手段としてLRT整備を検討しているようですね。賛否は有りますが、どんな時でも希望を持ちたい小生は積極的に応援したいし、完成のあかつきにはLRTの乗り放題をしてみたいです。

 

私はこの国が好きです。特に寅さん映画で見た全国各地の風景を思い浮かべると、今でも気持ちが和みます。しかし、そういう町の風景・風情を一変させる災害を今、目の当たりにしています。効率的・機能的を優先する事は相反して悲しいことですが、大国の事情や経済最優先で地球温暖化を止められない以上、異常気象は今後もじわじわ脅威の魔の手を伸ばし、これまでの常識を壊そうとすることでしょう。

小生の取り越し苦労であれば良いのですが。出来るなら社会保障(中福祉中負担から高福祉高負担まで=議論の分かれるところですね)も含めて、災害に対して先ずは対処的にでも、愛すべき国土に住む私たちが安心安全に暮らせる社会になって欲しいと願っています……。(一部修正しました 08.05)

 

さて物語は……

『人間万事塞翁が馬』 とにかく康平は組織人として不適格にもかかわらずどうにか定年を迎え、お決まりながらも祝福の老後の支えも頂くことができました。

 彼は自分の辛抱も然ることながら、苦手な組織に属し差引した結果を幸運として感謝を忘れてはならないと、自身の人生訓が偶然とは言えない、照らし合わせをしていたのです。

 

AI音声朗読 小説『箱庭の恋』最後の通勤・期待と不安…その六

 

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