35になったらさすがに人間ドック受けなきゃなーと思っていて、つまり、受けたことがなかった。病院かかるのも嫌いで、注射痛いし何か見つかったら嫌だし(見つかるんですが)で、会社の定期健診ぐらいしか受けたことがなかった。定期健診の結果も視力が落ちたとか腹囲体重ヤバいとかまあそんくらい。

 だったのが、2019年に受けた健診の血液検査で初めて異常値が出た。肝臓である。肝機能の数値が基準値の何倍とかである。所見のところに「肝機能障害」とばっちり書かれてしまった。「肥満」の隣に。書かなくてもわかることをわざわざ書きおって…と八つ当たりしつつ、病院嫌いだけど、さすがにこれはまずい。近所にあった病院併設の診療所に行ってみることに。

 

 内科受診。チャキチャキの女医さんで、脂肪肝かもしれないから血液検査して腹部エコーとってみよう、ということで人生初のエコー。このときエコー回してもらってなかったらと思うとぞっとする。先生ありがとう。

 エコーの技師さんになんか見つかったらどうしよう~というと、若いから大丈夫ですよ~と言われ、まあそれもそうだよなあと思い横になり腹をめくりジェルを塗ってもらう。脂肪肝疑いと、あと生理痛がえらい重かったりしたので、婦人科系が怪しいかもしんないっすとお伝えし、ぐりぐりしてもらう。

 一通りぐり終わり、右わき腹をもう一度見るというので再ぐりぐりしていただく。長い。息止めてるのがつらい。執拗にぐりっておられる。肝臓が右っかわだから、めっちゃ見てるんやなーぐらいに思っていた。

 

 エコー終了し、再び診察室へ。

 血液検査の紙とエコーの紙をわたされてそれを見る。エコーの紙は正直よくわからなかった。エコーやなあぐらいしかわからない。気になる血液検査の紙ばっかり見る。結果、肝機能の数値は基準値多少超えるものの改善されていた。脂肪肝だけど、これはよかったねとのこと。よかったー。

 でもこっちが心配だよね。怖いよね。と先生がエコーの紙を指す。

 こっちって何? エコーの紙には、エコーやなあという写真と、“腎Ca否定できず”との文言。

 造影CT予約とったからね。受けに来てね。と。先生。

 状況がつかめない。そういえば脂肪肝のことちゃんと聞いてないな、と思い、先生脂肪肝てことなんですけど今後通院とかいります? と聞く。ああ、そっちは大丈夫だよ、食生活とか気を付けて、健診の数値確認してね。とのこと。通院いらないんだ、よかったー。先生にお礼を伝え、診察室を出た。

 腎Caてなんだろう。検索したけどよくわからなかった。Caってカルシウムだし、結石か? めちゃくちゃ痛いと聞いたことがある。それは心配だし怖い。CTで石がどんくらいあるのか確認するのか。ああいやだなあ。というか造影て何。バリウムか? めっちゃ嫌なやつじゃん…。という誤解は看護師さんからの造影剤の説明で解消された。が、腎Caが何かはわからないまま。

 

 帰り道にエコーの紙をもう一度見ると、どうやら腎臓に腫瘤というのができてるらしい。5cmほど。腫瘤って結石? 5cmってだいぶでかくないか?

 Google先生に「腎臓 腫瘤」で聞いてみる。「腎臓にできる腫瘤の9割は悪性腫瘍です」

 悪性腫瘍?

 あー、CaてCancerてことか。

 はっ? 私癌?

 

 意味がわからなかった。症状も何もなかったところに、腎臓に何かできていてしかもほぼほぼ悪性腫瘍です。家につくころには、脂肪肝とかかなりどうでもよくなっていた(どうでもよくないし、肝臓のおかげで見つかったんだから気にしてあげなきゃいけないのに)

 

 ちなみに肝機能の数値なんですが、基準値をはるかにオーバーしたのは最初の健診結果だけで、あとは微妙に多いか基準値内で推移しています。たまたまその健診を受ける前日ぐらいにお腹壊すぐらいギットギトの焼肉をしてしまい(珍しくいい肉を食べたんです)たぶんそれで肝臓に負担がいってすごい数値になったんじゃないかなあと。ちょっとの基準値越えだったらたぶん病院いかなかっただろうし、肝臓に助けてもらったなあというところがあるので、腎臓ともども大事にしてあげないとなあと思っている。もし転移したら、肝臓腎臓にはかなりがんばってもらうことになるだろうし。

 

 

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