山田耕筰

山田耕筰(1886-1965)は東京生まれの作曲家・指揮者で、「この道」や「赤とんぼ」などが有名なので、名前は知っているという人は多いでしょう。

もともとの名前は「山田耕作」だったのですが、友人にハゲ頭を馬鹿にされたので、「作」という字の頭に毛（ケ）を生やして、「筰」という字に改名しました。

「毛（ケ）を生やす」という意味合いを込めて「筰」という字に変えたのでしょう。
ちなみに「筰」という漢字の意味は「竹で編んだ縄」のことです。

彼の妻である山田真梨子は、自身が聞いた話（耕作本人からのものかは不明）として、改名の理由を、「山田耕作」と同名の人物が多く、間違い電話が多発していたため、としているのですが。
現在、本人が亡くなっているので、本人に聞くわけにもいきませんが・・・。

「カルピス」の商品名・社名は、同社の社長から相談を受けた山田耕筰自身が「最も響きがよく、大いに繁盛するだろう」とアドバイスしたことで決まったものであるとされています。