今日はちょっと汚い話になりますが・・・。
プラットフォーム・シューズ
中世ヨーロッパ(とくにフランスあたり)では、糞尿を容器にため、それを窓から捨てる習慣がありました。
おかげで路上は『糞尿だらけ』ということになります。
それを踏まないために、ハイヒールという履物が作られたんですねぇ。
当時は「ハイヒール」ではなく、「プラットフォーム・シューズ」と呼ばれていました。
紀元前400年代にも、アテネで、背を高く見せるハイヒールが遊女間に流行していたようで、これは男性も履いていたといわれています。
ちょっと前に流行った、厚底サンダルやブーツに近いものだったようです。

日傘
上から降ってくる、糞尿を避けるために作られたのが、今でいう日傘です・・・。
現在では、涼しさ、日よけ(日焼けを防ぐ)、紫外線防止、そして「おしゃれ」感覚で使われています。

ところかわればじゃないですが、時代が変わって使い方が変わったのですね。
「大根役者のくせに」といえば、演技力に欠けた、つたない俳優のことです。
なぜ、ニンジンやキュウリではいけないのでしょうか。
$みんなで学ぼう!?-大根
その理由は、やはり大根でないと説明がつかないのです。
つまり、「大根は大根おろしを始め、煮物など、いかなる料理にしても食当たりしない」ということから、技量に乏しく芸のつたない役者は、いくら起用しても当たったためしがないことを、たとえていったものです。
でもこれって、大根にとても失礼な話です。
大根のすばらしいはたらきや特質を考えますと、これほどの「千両役者」はないといえるかもしれません。
生でよし、煮てよし、漬けてよし、葉から実まで捨てるところなしで、どんな料理にも対応できるからです。
寒い季節には「ふろふき」「おでん」と体を温める主役を演じ、かたや刺身のツマにはじまり、焼き魚、蕎麦・うどんの薬味として欠かすことのできない名脇役を演じたりします。

近ごろは当たらないと思っていた俳優が、一夜明けるとスターになっていたというご時世。
せっかくの大根の効用もどこかへ消えてしまいそうです。
鋭意努力しても「大根役者のよう」になっては、むなしさが残るだけです。

また、ヨーロッパ・アメリカにも同じような言葉があり、下手な役者に対し使う言葉で「ハム役者」という言葉があります。
こちらも正確な語源は分かっておりませんが、
①シェイクスピアのハムレット役は、誰がやっても人気が出ることから「大した役者でもないのに・・・」といった意味をこめた説
②前項の逆で、ハムレットの役はとても難しく、下手な役者が演じると見るに耐えない。
これが始まりとなり「見るに耐えないような役者」を「ハム役者」というようになった説。

他にも多くの説があります。
女性のキャーキャーと言うような甲高い声のことを「黄色い声」と表現することがありますが、どうして黄色なのでしょう?
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そもそも声に色がついているはずはなく、一体誰が言い始めたのか・・・。

赤や青ではなく何故黄色なのでしょう。
これは一説に中国文化の影響と言われています。

お経というと現在は単調で抑揚の無い棒読みのようなものが多いですが、平安時代まではお経にもメロディーがあり、豊かな表現力を持っていたとされています。
メロディーとは言っても、五線譜があるわけではなく、経典の文字の横につけられた墨の印の色によって、音の高低を示しているものがあり、一番高い音を表わすのが黄色だった、という一種の記号説によるものです。
ちなみに、もっとも低い音は「緋(あか)」で黄色 と緋の間は細かく色分けされていました。

一方で、江戸時代の一時期、日本では声を色で表現することが流行し、その際の表現の1つとして「黄色」があったとも言われています。
これももともとは中国で、黄が「ただ事ではない」などの意味で使われていたことに由来しています。

以上のような説がありますが、結局は色彩と音感による「なんとなく」で甲高い声は明るくて、やや不快なイメージを持つ黄色になっただけ、というふうに片付けられるのかも・・・。

余談ですが、女性が生殖可能となる排卵期には、更に声が高くなることがわかっています。