選手権で単独３位に入りプロ入り６年目で初シード当確
東浩子プロおめでとうございます
プロテストトップ合格と新人戦優勝というスタートダッシュのプロ生活
毎年のようにあと一歩シードに及ばずにいながら
年末のQTで出場権を獲得しレギュラーツアー戦い続けた5年間
ついに一段ステップアップしました！
シード選手がよく「QTには戻りたくない」と言いますが
精神的にも肉体的にも相当きついのだろうとお察しいたします・・
スポーツニュースなどでは「誰が優勝した」「今年の賞金女王は」
といったところに注目が集まるのですが
コアな女子ツアーギャラリーには
そういった華やかな戦いの裏側にあるドラマに
注目する人も少なくないのではと思います
その一つが「賞金シード」
あくまで持論ですが「賞金シードと優勝は別腹」と思ってます
極端な言い方になりますが
頑張っただけではできないのが「優勝」
頑張れば自力でつかめるのが「シード」
なのではないかと・・
もちろん「別腹」って言ってるだけで根本は同じなのでしょうが
優勝が他者よりも抜きんでた最高到達点で獲得できるとすれば
シードは平均点の底上げで賞金を積み重ねることで獲得できるもの
そしてシードで一番重要なのが
「獲得賞金額の順位」だということ
これはプレーの内容・選手の特徴・戦いぶり・人気等々
ほかの要素が一切関与しない「絶対的」なもの
シードとシード次点の選手の差は
たった「1円」でも成り立つのです
そこには10年選手もルーキーも関係ない非常なドラマがあるのです
そしてその「シード権」という権利は
獲得しただけでは収入にはならない
あくまでも「試合出場の権利」という「職場確保」の椅子取りゲーム
これは選手自身が自らの努力で仕事場を勝ち取る特殊な世界です
そういう視点で見れば今年からちょっと詳しくなった
LPGAのスタッツデータが役に立つと思います
例えば今年２勝目を飾った穴井詩プロと東浩子プロを比較すると
意外な共通点が
シード前と獲得の年では他の数値に比べて
パーセーブ率の伸びが目立つ
「パーセーブ率80%」はシード獲得の一つの目安かもしれません
この点でいけば東プロの強みはFWキープ率
飛距離はないがFW[からグリーンを狙うことで精度が上がり
パーオン率が向上、結果としてパーセーブ率が上がる
東プロの強みのもうひとつが「ダボ率の低さ」
ダブルボギー数をラウンド数で割った数字が97選手中16位
穴井詩プロと比べたら倍の差・・
で、表で見るとバーディー数が多くダボが少ない選手は
当たり前の話ですが上位です
逆に穴井詩プロの強みは「平均バーディ数」
東プロとは対照的にFWキープ率は低いものの
ラフからでもピンハイに球を止めるアイアンショットがあるから
飛距離を武器に果敢に攻める
特に今年は試合後半にバーディが増えるようになった
まるでびっくり箱のようなプレースタイルが面白くてヤミツキ(笑)
とっ散らかっちゃいましたが
シード獲得にはパーセーブ率を上げてダボを減らす
ある意味バーディをガンガン取ってノリノリのゴルフをするよりは
コツコツした積み重ねとFWキープだったりパーオン率だったり
あるいは安易なダボを打たない集中力やマネジメントが重要なのかも
もちろんそれだけでは「優勝」する確率は上がらないと思います
そこから先は「勝負に競り勝つ」ための圧倒的な武器が必要になるでしょう
なんだかまとまってませんが
ここで「かぶちん流ボーダーライン試算」の方法を公開します
単純に過去の賞金総額とシード選手の獲得賞金額を
比率計算しただけです
データを付け始めてから賞金総額の「0.6％」を目安にしています
これ意外と正確です(笑)
おしまいに今年まだシード獲得へのバトルは続きますが
今年シードを獲得するかしないかはこれまで以上に差が出ます
というのは来年から導入予定の「リランキング制度」
詳細は不明ですがQTランキングで出場している選手を
ある時期に獲得賞金順に並び替えて
出場優先順位の「席替え」をするもの
目安が6月末の「アースモンダミン」を予定しているようで
これまではQT上位30人ぐらいは1年間フル参戦できましたが
3～6月の前半に出遅れると出場権順位が下がるかもしれません
今年シード確保できればこのリランキング対象外なので
「中間テスト」が免除になるみたいなものですね
そういう意味では残りの出場試合が限られていた東浩子プロにとって
この選手権の3位はとてつもなく大きかったのですね
さぁまだほかにもシード獲得を応援してる選手がいるので
残り試合でなんとか決めてほしいと思います！
長文駄文失礼しました