おとついの夜「ぼちぼち寝よう」と思った時間に職場から電話がかかってきました。

「バキコさん、緊急呼び出しです!今からすぐ来て下さい!」
(聞いて無いよ~。いつもいきなり呼ばれる。)

おかしなシステムだと思うのですが、夜間、緊急カテ(心臓カテーテル検査)があると
ICUのスタッフがカテにつかないといけないらしい。

当直婦長がつけばいいのに。

夜間、ICUは2人体制なので、1人とられるとICUがまわせないという事で、誰かが呼ばれます。
(何故かたいてい私のような気がするのは気のせいだろうか)

前の病院ではオペ室の看護婦がついていましたが、ここでは夜間オペ室には誰も居ません。
最初聞いた時「夜、オペ室に誰も待機していないの?」と驚いたのですが、
ここでは夜間、緊急手術になる事も少ないみたい。
平和だ。
(平和でなにより。)

本来なら、呼び出されたら心カテだけにつけばもう帰って良いのだけど、そのあとICUに患者さんを運んで、そのあと救急外来で入れた人工心肺装置を抜去する手術などをICUでしたのでそれについた。

ひときわ重症な患者さんで、バタバタしていましたが、救急科の先生とそのまな弟子2年目研修医との仲良し3人コンビだったので、夜間の呼び出しなど全く苦にならず気持ち良く仕事が出来ました。

手術をするのに必要な物品に不足しており、3人であーでも無い、こーでも無いと
無い物品の代わりになるものの知恵を出し合って、別のもので対応したりして
「なんか、野戦病院みたいだよね」
と言いながらやってました。
救急科の先生も、悪条件の中、術中のトラブルにもうまく対応出来ており、さすがだなと思い、
終了後、私と研修医は思わず拍手をして変に盛り上がってしまいました。

だけど、ICUの看護婦さん達は重症患者をICUに入れると機嫌が悪くなるので、機嫌が悪そうでした。
担当看護婦は近寄りもしてきません。(全然いいけど)

ムッとしている深夜の担当看護婦さんに口頭でモロモロ説明をしたあと、ニコニコして夜中の2時過ぎに私は帰りました。

翌日、そんな看護婦さん達ですが「ゆうべは本当にありがとう」と何人か、お礼を言ってきてくれました。
ちょっとびっくり。
ムッとしていた深夜の担当の看護婦さんも別人のように「ありがとうね」と言ってくれました。

なんとなく、おかしかったです。