今日、エリカ様のクラスに講義をしてきました。

エリカ様はどの人かなぁ
っていうのもあり
講義前に出席をとりました。
返事してくれなかったらどうしようとも思いました。

バキコ
「エリカ様~」

エリカ様
「はーい!」

あら?手もあげてくれて何やら元気もあって、笑顔が素敵な女の子です。
しかも賢明な顔立ちで優しそう!

今日はご機嫌らしい。
講義中、笑って欲しい所ではクラスの人につられて
笑顔を見せてくれている!

おお!全然良い人やん。
可愛いやん。

「10分早いけど終わりましょう」と言って(←私の十八番)
講義は何事も無く終わり、エリカ様もその後、教壇に詰め寄って来ませんでした。

何だ、何にも無かったじゃないか。
良かった。


ドヤドヤと学生さん達は講義室を出て行き
私はちょっと残って授業で使ったパソコンや余ったプリントやらを整理していたら
すぐそばの出入り口の所で学生さん達がたむろって話しをしているのが聞こえた。

「今から実習室に行かないけん。
 こないだテスト受けれんかったけ、今から居残りで受けるんよ。」

「ああ、そうやったね、じゃあ待っとくね。」

バキコのこの授業は午後の最後のわくだったので
学生さんはこのあと帰宅するんだけど
何人かは居残りで別の先生の実技テストを受けるのだった。

それで、受ける人の友達は
テストが終わるのを待ってるから一緒に帰ろうみたいな話をしているようだった。

そこで、今からテストを受ける人に向ってこう、声をかけるクラスメイトがいた。

「楽しんでおいで。」

振り向くとエリカ様だった。

「テスト頑張って来てね!」って何故普通に言えないのだ?

それは エリカ様だからなのか。
最後の最後でエリカ様をかいまみたと私は確信した。