今週はずっと演習につきっきりです。
演習っていうのは看護学生さんが金のかかった立派な実習室で
看護婦としての必要な看護技術の練習をします。
今、ここで学び 年明けに実技のテストがあります。

吸引の仕方
血糖測定の仕方
リラクセーション
呼吸リハビリテーション
患者指導

・・・等、うんぬんかんぬんの項目があります。

そこで私が担当するのが血糖測定と吸引の手技です。

血糖測定については

「SMBG(血糖自己測定)の技術を身につける必要のある患者(要するに糖尿病患者さん)
  の援助に必要な基本的知識と技術を習得する」

為の演習だけど
要するにメディセーフ(血糖を測るコンパクトな器械)の扱い方を知ろうぜ!
みたいな事になる。

毎日、学生さんが入れ替わり講義を受けに来るけど、
こちらとしては繰り返し同じ事をやっていきます。

学生さんは自分で自分の指に針を刺して自分の血糖を測定します。
皆、かなりビビりまくっています。

「先生、どこに刺したら一番痛くないんですか?」
泣きそうな顔をして聞いて来る学生さんに、私は優しく
「さぁ?どこだろうね。
 いろいろな所に刺してみないと分からないよね。
 やってみてごらん。」

「えー!出来ません!こわいですぅ~」
と学生さんはまた泣きそうな顔していたけど、演習の終盤には
「そんな場所に刺すの?」というくらい、いろんな所に刺そうとしていたので
制止しました。


こないだ、学年は違うのだけど
「先生、BSチェックって何ですか?」
と病院実習中、聞いて来た人がいたので
「BSはblood sugerの略で日本語で言えば血糖で
 つまり、BSチェックというのは血糖測定の事だよ」
といった会話があったのを思い出した。

今、血糖の事について学んでいるこの学生さん達に失礼かなと思ったけど聞いてみた。
「BSって聞いた事がありますか?」
すると、だいたいの人がうなづいている。

そうか、知ってるよな。良かった。
と、そこで「じゃあオッケー」とせずに

「では、何の事ですか?」
と当ててみた。
「放送」と答えられてしまった。

バキコ
「ほうそう?ああ、放送ね!!BSデジタル放送とかのね!
 違います。」


そのあと
「血糖値が影響を受ける要素には例えばどんなものがありますか?」
と質問しました。

生徒さん
「食事です。」

バキコ
「そうですね!食事をすると当然血糖はあがりますね!
 他には?」

生徒さん
「体調です!」

バキコ
「体調がどうだったら血糖値はどうなるの?」

生徒さん
「体調が悪いと、高血糖になります!」

バキコ
「ブー。」

明日も質問してみよう。
学生さんのおとぼけ珍回答はいつも私を癒してくれる。
(本当は笑ってる場合じゃないんだろうけどね・・)