学生ちゃんは何かにつけ、レポートを提出させられる。
バキコ、それに目を通しコメントする。
レポートを読んでいると、学生ちゃんの大きな勘違いや見当違いな文面に
「うふふ。全然分かってないのね、この人。」
と、微笑ましくなる事もあるが、時々爆笑してしまう事がある。

今日もまた提出されたレポートを読んで
一人で大笑いした。

レポートのお題は、先日看護技術演習で行った
「気管内吸引」と「口鼻腔吸引」の手技についてのまとめのレポートだった。

ある程度、項目があって、それについて一つ一つ書いてもらうのだが
最後らへんは全体的な
「この演習を通して思った事、気付いた事、学んだ事」的な事を書いてもらう箇所がある。
そこに書かれていたんだけどね。

学生ちゃんが書いたレポートは出だしからこんな感じでした。

「演習時、自分の番が済むとホッとした。
 すると、他の人がやっているのが初めて目に入ってきた。
 その人は手先が器用で見事だった。
それは、けっして褒め言葉ではない。(←ちょっと意味不明)
自分はさっき、吸引をした時
痰を果たしてうまく全部取れたのだろうか?
相手は人形だし、確かめるすべはない。
(中略)
人間にとって一番苦しいのは息が出来ない事である。
よって、のどに詰まった痰をとりのぞくのは看護師として大切な事である。」

Fin

うん、そうね。
いや、だけどね、小説を書けとは言って無い。
呼吸困難は最悪だけど、人間にとって一番苦しいのはそれだと結論つける所じゃないし。
第一、いきなり自分の番が済むとホッとしたと言って冒頭に終わるんじゃなくてね
自分の番の時に、感じた事などを書いて欲しかったのだよ。

つっこみどころ満載のレポートだった。
他の先生が見たら多分怒る。
どうしよう。