～～ miss kita ～～

彼女に変化があった。
まじめな話をしてから彼女からの電話が減った。
彼女からの電話が減ったというと、気持ちが離れたかのような
感じがするが、そうではない。

お店に誘う電話が激減したのである。
むしろないと言った方がいいだろう。

babaeの誕生日は同伴の強制があるが、その日も電話では
そういった話を出してこなかった。

夜の電話はだいたい誘いの電話だったり、たまごをアピール
するような電話だった。
最近はその時間の電話がない。

いつも僕が彼女を起こすためのウェイクアップコール。
彼女が仕事を始める時間の電話。
早い時間のお店が終わった後にかかってくる電話。
彼女が寝る前の電話。

一番長く話せるのが彼女が寝る前の電話なのだが、彼女が
疲れている時はそんなに話すことは出来ない。
でも話をする時は1時間ほど電話をすることもある。

彼女に会いたい。
しかし今月会うのは出来るだけ我慢しようと思う。
近くにいながら会えないというのは結構辛い。

次に会った時、彼女は今までとは違う彼女だろうか？
miss kita.・・・あなたがいなくて寂しい。
会えなくても二人の気持ちは繋がっていると信じたい。


～～　つづく　～～

～～ まじめな話 ～～

最近の二人は近いようで遠い。
12月は16日、25日、30日。
1月は6日と1週間に1回程度で会いに行ったが以前の
ような楽しい気分になれない。

会えば嬉しい。
でも、何か違う。
それは僕の状態のせいでもあり、彼女の行動にも問題が
あるからだ。

僕の状態は以前にも書いた通り、経済的なものだ。
とはいえ行ってる回数は傍から見れば普通ではないだろう。
彼女の問題は、これも以前からの通り、僕に対しての接客
方法が原因である。

お店のシステム的にはこうだ。
1セット1時間が指名込で4000円、ドリンクが1000or2000円。
たまごのクリア条件が6000円。
（これにTAXが10％かかる）

彼女を助けるという意味では1時間と2000円のドリンクを
注文する必要があって、そうでない場合は彼女の売上
にもならない。
つまり6000円以上でないとヘルプしてることにはならないのだ。

しかしそれを気にして会いに行けば、乾杯してもいい？と
聞かれるだけで心地悪くなり、せっかく会いに行っても気分は
盛り下がるのである。

あなたの彼女はその時どうするだろう？
何も言わずに我慢するだろうか？
自分のため、彼氏のためにドリンク分は自分でこっそりつける
だろうか？
問答無用で注文するだろうか？

僕は本気で先のことを考えている。
それ故に今それを許すと今後絶対後悔することになるのでは
ないかと心配しているが、お店から開放されればそんなことは関係
なく円満にすごせれるのだろうか？

結局はお金の問題ではなく気持ちの問題である。

～～ 彼女と仕事 ～～

最近のランはとても疑い深くなってきている。
僕が電話に出れない時はすぐに他のお店にいったんじゃないかと
聞いてくる。
僕がお店にいけないと告げると、彼女は機嫌が悪くなって怒るのだ。
そして僕もそれを聞くたびに少しずつ気持ちが下がっている。

少し前に電話していた時のことだ。
僕がお店でしか会えないから寂しいと話した後、ランは言った。
「お店でしか会えないのは初めからわかっていたでしょう？」

これを聞いて僕は非常に悲しくなった。
そんなことはもちろんわかっていた。
でも、僕は以前ここで書いた通り、お金持ちではない。
お店に通うには限界があるのだ。
そして今は、非常に懐具合が悪い。
お店に行くのも週に一度行ければいいほうである。

さらに電話で彼女に質問をした。
「一か月行けなくても我慢できる？」
彼女は答えた。
「できるよ。」

果たしてそれは本当に可能なのだろうか？
まず僕が一か月も会わないなんて我慢できないので矛盾している
質問なのだけれど・・・

僕がお店に行けない理由は前述の通り、仕事が少なく実入りが少ない
からで、かといって仕事をしていないわけではない。
日本人の方ならわかっていただけると思うが、お金にならない仕事を
しなければならない時もある。
彼女たちは、仕事する＝お金が入ってくると思っているのだ。

そのことを何度も話をしたのだが、ランには伝わらない。
僕は少しランに対しての気持ちがわからなくなってきている。
会えばお互いに好きだと思う気持ちが伝わるのだが、
このままで本当にいいのだろうか？

先日、久しぶりにアキに会いに行った。
今、僕に会って一番喜んでくれる子は誰か？と考えたとき、アキが
浮かんてきたからだ。
その日もランとは小さな喧嘩をした。
彼女の決め付け的な発言に頭にきたからだ。
だから会いにいったのもある。

その日アキはすごく喜んでくれた。
彼女もお店の子なのだが、顧客満足度はアキのほうが断然高い。
ドリンクも頼まないし、僕に会いたいという気持ちが、言葉だけではなく、
態度に出てきているからだ。
とはいえ、ランへの気持ちに勝るほどアキへの気持ちはまだない。

このままランが疑い続けるなら、僕は少し考えなくてはならない。
付き合ってから7か月が過ぎた。
そろそろ次のステージへ進まなくてはならないのかもしれない。


～～　つづく　～～