怒りの正体を探る | 初澤竜多

初澤竜多

矯正施設での苦しい日々や闇の中から抜け出し、自らの過ちを乗り越えた経験を活かして、今では人々や非行少年たちを救うためのメッセージを発信しています。自分のメッセージが誰かの救いとなり、そしてそれがさらに広がっていくように信じています。

怒りとは、自分の欲求や期待が満たされないときに起こる感情です。例えば、待ち合わせ時間に遅れて来た友達に対して怒りを感じることがあるでしょう。このように、自分の期待が裏切られたときに怒りが生じることが多いのです。

電車が遅れていて怒る
ペットが家具を傷つけたと怒る
目覚まし時計が鳴らなかったと怒る
スマートフォンのアプリがフリーズしたと怒る
レストランでのサービスが遅いと怒る
天気予報が外れたと怒る
メールの返信が遅いと怒る
公共のトイレが汚れていると怒る
ショッピングモールの混雑に怒る

つまり、人間関係や社会の問題において、自分が抱える怒りや不満は、実は相手や状況のせいではなく、自分自身が相手や環境に期待していることが原因だと言えるでしょう。

例えば、仕事で上司や同僚との関係がうまくいかないと感じるとき、実はその相手に何かしらの期待を抱いていたために怒りや不満が生じている可能性があります。同様に、会社や社会に対しても何かしらの期待を持っている場合、自らが抱える不満や怒りの原因はそこにあるのかもしれません。

しかし、期待を持たず、それぞれの人や状況を受け入れることで、自らが怒ることを防ぐことができるのです。

怒りを感じたときにはその背後にある期待や欲求を見つけることで、冷静な判断をすることができます。

怒ることは、他者や状況が悪いからではなく、自分がその相手や状況に対して抱いている期待から生じるものだということを忘れないようにしましょう。