フォルダ・ファイルの中身比較ツールWinMergeが便利 | 若手エンジニアのブログ

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バックエンド(Java+SpringFramework)を経てインフラエンジニアになりました。
今は育休中につき、本で勉強したことを中心にアウトプットしています。

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エンジニア、非エンジニアに関わらず、複数のファイルやフォルダの中身を比較して、異なる箇所を洗い出す…といったことをしたくなる時があるはず。

 

そんな時に便利なツール、「WinMerge」をご紹介します。

WinMergeとは何か、基本的な使い方から、実務で明日から使える活用方法までまとめてみました。

 

もくじ

  1. WinMergeとは
  2. フォルダの比較
  3. ファイルの比較
  4. テキストの比較
  5. 差分修正と注意点
  6. 使用例
 

1.WinMergeとは

公式サイトから説明を。(https://winmerge.org/

WinMerge は、 オープンソースのWindows 用比較・マージツールです。WinMerge は、フォルダとファイル両方が比較でき、理解しやすく扱いやすいテキスト形式で差異をビジュアルに表現します。

 

要は、Windowsで、フォルダとファイルの差分を明らかにしてくれる便利ツールです。

ダウンロードは公式サイトにて。(https://winmerge.org/

 

2.フォルダの比較

基本的な使い方をマスターしていきましょう!

といっても、使い方はとても簡単です。

 

まずはWinMergeを開いた状態で、左上にある黄色いフォルダのアイコンをクリック。
またはCtrl+Oのショートカットを利用しても同じです。

 

すると以下の画面が出てきます。

↑の画面で、「参照」ボタンを押し、比較したいフォルダを選ぶか、
フォルダのパスを直接打ち込んでもOKです。

 

↓フォルダを選んだ状態。

3つのフォルダを比較したいときは、「3番目のファイルまたはフォルダ―」も同じように選んでください。
今回は2つのフォルダで比較します。

 

「比較」ボタンを押すと…

↑こんな感じで、フォルダの中身を全て差分確認してくれます。

一目でどこが違うかわかりやすいのが良いですね(^^)

 

しかもフォルダ構成だけではなく、個別のファイルをクリックすると…

↑オレンジの箇所が異なっている場所。
各ファイルの中身がどう異なっているか、確認することができちゃいます!!

 

ちなみに…
上では、比較したいフォルダをWinMerge上で選択していましたが、比較したいフォルダをWinMergeへドラッグアンドドロップすることもできます。↓

 

もしくは、もはやWinMergeを開いていない状態であっても、

比較したいフォルダを選択→右クリックメニューで「WinMerge」を選択すれば、同じように比較できます。↓

 

3.ファイルの比較

フォルダ比較ができれば、ファイルの比較もマスターしたのと同じ!

 

↓この画面で、比較したいファイルを選択し、「比較」を押せばOKです。

 

ファイルがピックアップして比較されます。

 

フォルダの時と同様、ファイルのドラッグアンドドロップや、
フォルダ内で比較したいファイルを右クリック→WinMerge選択による比較も可能です。

 

 

4.テキストの比較

これが一番実務で使う機能かもしれません。

今までは、すでにあるフォルダやファイルの比較方法を見てきましたが、今回は「まっさらなテキスト」を比較する方法を見ていきます。

 

やはりやり方は簡単。WinMergeを開き、一番左側の新規アイコンまたは、「Ctrl+N」を押します。

 

すると、Windowsでいうメモ帳のような白い画面が、2つ並んだ状態で出てきます。
この2つに、それぞれ比較したいテキストを貼って、「更新ボタン」または「F5」キーを押せばOKです。

イメージ↓

 

実務で、2つの文章の違いを把握したい!といった時などに、それらの文章をコピペしてくれば、すぐに比較できます。
ファイルやフォルダの時のように、いちいち比較元を指定しなくて良いので楽ですね。

 

5.差分修正と注意点

さて、WinMergeは、単なる比較「だけ」のツールではありません。

 

例えば以下のような差があったとして、差分の一部を他方のファイルに反映したい…なんてことがあると思います。

 

テキスト自体を、wordなどを使うように編集して修正しても良いですし、
修正したいオレンジの箇所で右クリックし、一方の内容を他方にコピーするやり方も可能です。↓

 

また、「このファイルは左側のほうが正しい!右側にも全部反映したい!」なんていうときは、
画面上のメニューにて、「赤と黄色の四角の背景、青い右矢印があるアイコン」から一発で反映することもできます。(右から左への反映も同様)↓

 

修正した後は、「F5」キーもしくは、更新ボタンから更新すると、修正後の状態で差分を再比較してくれます。↓

 

もしこれでファイルを更新したいなら、保存(Ctrl+Sまたは保存ボタン)を行えばOKです。

 

※注意点

もともとあったファイルを、WinMerge上で編集して保存すると、バックアップファイルが作成されます。
(編集前の内容のファイル。イメージ↓)

 

バックアップファイルが生成される、つまりフォルダ構成が変わってしまうと困る場合は、
バックアップファイルを作らないように設定しましょう。
メニューアイコンバーの、オレンジ色の「設定」ボタンから設定します。↓

 

設定画面が開いたら、「バックアップファイル」を選択し、「ファイル比較」についているチェックを外してください。設定出来たら「OK」で画面を閉じましょう。↓

バックアップファイル不要な場合は、以上の設定をすればOKです。

私自身、自動バックアップ機能を知らず、職場で不要なバックアップファイルを大量に作ってしまって、怒られました(^-^;笑 もし不要な場合は、お気を付けください!

 

 

6.使用例

Windowsを使っている業務環境なら、エンジニア・非エンジニア問わず、色々な使い方が出来ると思います。

 

例えば…

 ・同じ文言を使いまわしている複数の資料を、修正したいとき
  →同じ文言使用箇所の修正を、全て漏れなくできたか?
   ファイル比較やテキスト比較で確認すると一目でわかります。

 ・ファイルの修正対象以外の箇所を、間違えて修正していないか確認したいとき
  →修正前にバックアップを取っておけば、修正前後のファイルの中身を比較できます。

など。

 

私はシステムエンジニアなので、以下の用途でも使っています。


 ・ソースコードの修正前後での差分比較(Gitを利用するほとでもない時など)
 ・同様の処理機能を持つソースコードの差分比較(共通の処理をする部分で差異が無いか?)
 ・ログの比較
 ・テストの期待値と実際の値の差分比較

など。

 

職種によって他の使い方もできるかもしれません。
「こんな使い方もできるよ!」などあれば、ぜひ教えてください!
よろしくお願いします(^^)

 

 

以上、WinMergeについてご紹介しました。