一週の中休みを挟んで、秋競馬は今週からまたG1開催が続きます。各路線のチャンピオンを決めるレースが続きますから、競馬ファンにはたまらない季節です。今回見ていくのはエリザベス女王杯、秋の女王決定戦です。
競合牝馬がジャパンカップや天皇賞秋へ向かうことが多くなったとはいえ、今年も好メンバーが揃いそうです。そして今年は京都競馬場が改修で使えないため、例外的な阪神開催になります。例年通りの予想が通用するかどうか、今年も面白いレースが期待できそうです。
さてエリザベス女王杯の傾向ですが、従来の京都開催であれば前へ行ける京都巧者を狙うのがセオリーでした。3年連続2着だったクロコスミアの例は有名です。しかし、今年は阪神開催なだけに、なかなか例年通りには行かないでしょう。
今回参考にしたいデータは、3歳4歳馬が有利というデータです。7年連続勝ち馬が3歳か4歳ということを考えると、年齢的なピークが過ぎた感もある5歳馬以上では勝ち切れないレースとも言えます。頭は3歳4歳から狙ってみたいレースですし、今年はコースが割でもあるので、3歳4歳から狙ってみたい馬をチョイスします。特に3歳世代はデアリングタクトの3冠こそあれ、評価が低い世代でもあり、馬券的な妙味がありそうです。
1.ソフトフルート
人気薄で参戦した秋華賞は出遅れが響いたレースでしたが、差し脚で上位に迫った3着でした。出遅れなければ、さらに勝ち馬デアリングタクトへ迫れた内容と言えます。スタートさえ決まれば本来は前でも競馬できるタイプですし、長く良い脚を使うことができます。適性的にも京都よりは阪神の方が向いてそうな脚質でもありますし、人気的にも手頃で狙う価値はあると思います。
2.ウインマリリン
前走秋華賞は前哨戦を叩けなかったことが響いての大敗でした。逆に考えれば今回はひと叩きされてから臨めます。馬体重も前走より絞って来るような調整ができれば、古馬相手といえ互角以上に戦えるタイプでしょう。先行してからの粘り脚はオークスでも見せたようにG1級です。前走の大敗だけで人気急落が濃厚ですが、決して人気ほど上位馬と力の差はないでしょう。
今回は2頭をピックアップしてみました。馬券の軸を人気濃厚なラッキーライラックとしても、相手に来れば十分妙味がある2頭だと思います。どちらかと言えば軸がしっかりしているG1が続いている今年の秋競馬ですが、ここは混戦模様で、馬券的にも異なった楽しみがありそうです。
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