今朝のテレビの話題にあった
「おひとりさま でも自宅で最期の時を迎えたいという希望はかなうのか・・・」
結論から言えば イエス
むしろ 「おひとりさま」のほうが条件が良い
何故なら、テレビで解説していた某大学教授も言っていた通り
外野ノイズ = 家族 がいないから
自分ひとりであるが故に、意思決定がされやすい
さらに外野ノイズが限られていることで、
患者に対する医療チームや介護チームなど、在宅における支援のプランニングがしやすい
テレビで話題にした「おひとりさま」は
高齢者を対象にしたもののようだったが
現実は家族がいても、ほぼ一人暮らしと同じ境遇におかれている若い患者や
街には独身の中高年が溢れている
ワタシから見れば問題は、完全なおひとりさまではなく
おひとりさま状態にならざる負えない
境遇の患者が、安心して在宅での最期を
迎えられるようにできることだと思う
高齢者のおひとりさまには、病気になる以前から、介護予防の取り組みであったり、民生員さんが関わっていたりして、いよいよ支援が必要なときには介入が早い
比較的若い患者や環境における「おひとりさま」には制度の利用が遅れたり、利用したくても非常に使いにくい制度だったりする
今の世の中核家族化が進み、さらに周りからも聞こえてくるのは景気の良い話ばかりではなく
自分を含め、共働きで生計を立てている家庭が多いのが現実
そんな状況であるからして、家族に病人が出たからと言って看病に専念できるはずもなく
下手をすれば、治療費・入院費の捻出に
借金までせざる負えないことにもなる
高齢者に対して政府は在宅での介護を推進しているが、理想と現実のギャップがあまりにも大きい
現実には保険を使いにくくして、保険からの支出を抑え、看ることなど益々困難になっている、家族という名の無償の介護人をあてにしている
生活費の捻出に頭を痛めたことのない役人が定める制度など、まるで現実的ではない
「おひとりさま」は一人暮らしだから
おひとりさまではないのだ
最期の時は誰にでもくる
そのときに躊躇せずに自分の希望が伝えられるような環境を整えたいものです
今日の話題で救われたのは、おひとりさまの最期を在宅で迎えるために奔走している
、在宅診療のドクターの話
訪問している高齢者もガン患者が多いという
ドクターいわく、「痛み」と「呼吸」のコントロールを上手くすれば末期の在宅生活も可能であり、集中的にケアを必要とするのは
最期の1週間であり
しかも患者の最後は本当に穏やかなもの
であるという
ガン患者であり単純なワタシは、その言葉でガンという病で「死」を迎える恐怖がどんなに軽減したか・・・
治療しながらでも生きることが楽しみにさえなったようだ
あとは、今日見たドクターのような
在宅診療の先生が増えてくれることを祈りたい