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【東京大賞典】武豊騎手、3連覇で’04締め!



 有馬記念が終わってもGIは終わらない。29日、大井競馬場で地方競馬の総決算・東京大賞典が行われる。有馬記念はゼンノロブロイに騎乗したオリビエ・ペリエ騎手の3連覇で幕を閉じたが、地方競馬のファイナルGIは、この男の舞台だ。天才・武豊(35)がJCダート馬タイムパラドックスに騎乗して描き出す、3連覇の架け橋。2004年も記録づくめだった天才ユタカが、3年連続、年末を華麗に締めくくる。〔写真:JCダートで世界を制した武豊&タイムパラドックス。格の違いで2004年オーラスGIを鮮やかに締めくくる。〕




 2004年もユタカの手腕が冴えまくった。JRA211勝を記録し、海外・地方ともに通算100勝達成。GIはJRAが桜花賞(ダンスインザムード)、エリザベス女王杯(アドマイヤグルーヴ)、JCダート、地方がJBCスプリント(マイネルセレクト)と計4勝。その2004年の締めくくりが、世界を制したタイムパラドックスで臨む東京大賞典だ。
 「うまく行きましたねえ。してやったりという感じですね」とユタカが笑った、JCダートのイン強襲。僚馬アドマイヤドンが絶対王として君臨していた中距離ダート界で、パラドックスは新ヒーローとなった。

 初コンビを組んだ2走前のJBCクラシック(3着)で納得行く騎乗ができなかった点を踏まえて、ユタカは「気分が乗ってきた時にスムーズに行こう」とスパートのタイミングを待ち、ドンが外に出たのを確かめてから、インから「迷いなく」ぶち抜けた。「(JBCで乗った時に)今まで見ていたのと、実際に跨がるのではギャップがあったので、そのあたりをうまく調整しながら乗った。ジョッキーとしていい仕事ができた」という会心の一撃だった。

 今や、なかなか勝てない“鬼門”から、“得意”へと変えてしまった大井コースで、パラドックスをチャンプにするのはたやすいことなのかもしれない。コースこそ違うが、28日に園田競馬場で行われた交流GIII・兵庫ゴールドTでも、ユタカは1番人気シーキングザダイヤに騎乗して、内から自慢の末脚を生かす必殺の“イン強襲”を成功させた。1年の締めとなる交流重賞2連戦を連勝してしまう荒技も、この男なら可能なことだ。

 パラドックスもまた完璧な仕上がりを見せている。25日に栗東トレセンで行った最終追い切りはCWコースで6ハロン85秒7-70秒4-56秒1-41秒6-11秒8。ラスト1ハロンを力強いフットワークで一気に駆け抜けた。「状態は、いい意味での平行線。変わらんというのが1番ええんや。ダートの2000メートル以上では安定して走れるし、成長が少し遅れていた分、他の6歳に比べても馬がまだまだ若い。今のデキなら十分勝ち負けになる」と松田博資調教師は全幅の信頼を置く。アドマイヤドンでダート界を統一したトレーナーの言葉だけに重みがある。

 1年も、終わって見れば、タケユタカ。一昨年ゴールドアリュール、昨年スターキングマンで連覇しているが、格という点では、世界を制したJCダート馬タイムパラドックスが筆頭だ。本締めの“3連覇”はユタカ・パラドックスを置いてほかにない。『酉年』の2005年に年男となる馬上のマジシャンが、黙々と力を蓄えてきた歴戦の雄とともに、史上初の『東京大賞典V3』、『JCダート・東京大賞典連勝』を達成する。