【ヴィクトリアマイルの重要参照データ】
■東京競馬場での重賞上位入賞歴(過去10年間のデータ)
経験あり【9回、6回、6回、その他多数】
経験なし【1回、4回、4回、その他多数】
東京競馬場の特徴は、長い直線と比較的軽い馬場条件により、馬の持久力とスピード、そして切れ味が重要視されます。
このため、ヴィクトリアマイルではヴィルシーナやストレイトガールのように連覇を果たした馬や、ホエールキャプチャ、ノームコア、ジュールポレールのように優勝に加えて複数回の入賞を果たす馬が目立ちます。
これは、「走れる馬は常に走れる、走れない馬は…」ということを意味します。
東京競馬場で求められる持久力とスピード・切れ味についてさらに詳しく見てみると、一般的に牝馬にはスピード・切れ味タイプが多いため、大抵の出走馬はこれらの条件を満たしていると言えるので、それだけでは優位性は生まれにくいです。
とうぜんながらヴィクトリアマイルの年度によっては、レースの展開や参加馬の構成に応じて、要求される持久力のレベルが変わることがあります。
この点から、東京競馬場で重賞レースでの好成績を収めている馬は、これらの条件を満たしている「可能性」があり、ヴィクトリアマイルでの好走が期待できることを示しています。
重要なのは、単に「数字=データ」を見るのではなく、それらが何を意味しているかを理解し、予想に活かすことです。そうでなければ、数字を追うだけの遊びになってしまいます。
しかし、軽い馬場条件下でのスピードの優位性を考えると、最後の直線でのスピードが最も重要ではないかと思われがちです。
過去10年間で「上がり3ハロン最速」の馬が勝利したのはわずか3頭(ストレイトガール(1回目)、アーモンドアイ、グランアレグリア)に過ぎません。
また、上がり3ハロンで3位以内の速さを出した馬が馬券圏内に入ったのは過去10年馬券になった30頭中16頭です。
これは、「東京競馬場」での末脚勝負のイメージとは異なり、多くの競走馬が持つ切れ味を活かすだけでは勝利に結びつかないことを示しています。
重要なのは、
・適切な位置取りと
・速い上がり
を合わせることです。これには体力も必要になります。
末脚に特化した馬が不利というわけではありませんが、「届かない位置からの最速の脚を使っても価値がない」ということです。これはヴィクトリアマイルに限った話ではなく、一般的なレースおいても同様です。
※末脚がある馬がダメという話ではなく「それだけじゃダメだよ」というお話です。
こうしたアナログな考えから先日のNHKマイルCでは穴馬本命=◎ロジリオンとできたのでした~
多少なりともご参考になれば幸いです。