そりゃ、夜に駆けるなんだけどさ…
これをヘビーローテーションで聴くくらい
夜に駆けるを愛して止まないのですが
知ってました?本当は怖かった夜に駆ける…
今日、Youtubeで夜に駆けるのオリジナル
(YOASOBIバージョン)聴こうとしたら
自殺がどうのこうの、納得してご利用ください
などと物騒な事が書いてあったんですよ
え?夜に駆けるに自殺をそそのかす要素
あった???3年くらい聞いてると思うけど
全然気が付かなかったんだけど…
沈むように溶けてゆくように
二人だけの空が広がる夜に
『さよなら』だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なってた
初めて会った日から
僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は
寂しい目をしてたんだ
いつだってチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に
涙零れそうでも
ありきたりな喜び二人ならみつけられる
騒がしい日々に笑えない君に
思い付く限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手を掴んでほら
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめて温もりで溶かすから
怖くないよ、いつか日が昇るまで
二人でいよう
君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような恋するよな
そんな顔が嫌いだ
信じていたいけど信じれないこと
そんなのどうしたってきっと
これからだっていくつもあって
そのたんび怒って泣いていくの
それはきっといつかはきっと僕らはきっと
分かり合えるさ信じてるよ
もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた僕の手を振り払う君
もう嫌だって疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ
ほらまたチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
君の為に用意した言葉どれも届かない
『終わりにしたい』だなんてさ
釣られて言葉にした時
君は初めて笑った
騒がしい日々に笑えなくなっていた
僕の目に映る君は綺麗だ
明けない夜に溢れた涙も
君の笑顔に溶けていく
変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへ誘う
染み付いた霧が晴れる
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々に
差し伸べてくれた君の手を取る
涼しい風が空を泳ぐように今吹き抜けていく
繋いだ手を離さないでよ
二人今、夜に駆け出してく
…若干、不穏な表現がないわけでもないけど…
で、コレは、小説投稿サイト
(小説家になろう系)
monogatary.com(モノガタリードットコム)
に投稿されていた『タナトスの誘惑』という
小説にインスピレーションを得て作詞した
らしいのです…
8月15日…もう、とっくに沈んだマンションを
主人公(男)は駆け上がっていた
『さよなら』たった一行のLINE
でも僕にはそれが何を意味しているのか分かった
(さよなら…だけだった。その一言で全てが分かった)
お盆にも関わらず仕事をしていた僕は
帰り支度をしてすぐに自分のマンションがある
ビルの屋上へ駆け上がっていった
そしてマンションの屋上、フェンスの外側に
虚ろな目をして立っている彼女を見つけた
(日が沈み出した空と君の姿、
フェンス越しに重なってた)
飛び降り自殺を図ろうとする彼女を目撃するのは
実はこれで4回目だった
世の中には2種類の人間がいるという
生の欲望『エロス』に支配される人間と
死の欲望『タナトス』に支配される人間だ
両方とも、出典はギリシャ神話
エロスというのは、キューピッドの事ね
生というより、性かもしれない
子供を産み出す行為そのものです
愛の女神アフロディーテの息子が
エロスなのだから深い気がしなくもない
愛の先に、性がある訳ね…。
で、タナトスは死を具現化したモノね
破壊衝動と言い換えてもいいけど…。
>フロイトの精神分析用語で、死の本能、死の衝動。生の本能であるエロスに対して用いられる
…これかな?エロスが生への執着、タナトスが死への衝動
…という説の下敷きになってる考え方
…彼女がタナトスに支配される側の人間だという事は
付き合い始める前から知っていた
それもそのはず、僕と彼女が出会ったのは今のように
マンションから投身自殺を試みていた彼女を僕が
助けた事がきっかけだったのだ
最近、同じマンションへ引っ越してきたという彼女
つぶらな瞳にぽてっとした唇可愛らしい顔立ち
どこか儚げな表情をしていた彼女は一瞬で僕の心を奪った
きっと一目惚れのような物だったと思う
(初めて会った日から僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は寂しい目をしてたんだ)
ちなみにこう続いていきます
ブラック会社に勤めている僕にとって
彼女は天使のような存在だった
しかし、予告自殺は何度も続いた
天使を死なせたくないからその度に
必死になって屋上を目指すけど…
君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような恋するよな
そんな顔が嫌いだ
これは、タナトスの誘惑の説明で出てくるが
『タナトス』に取りつかれた人間にだけ
タナトスが見えるらしい
それは、その人にとって一番理想の人物に
見えるらしいのだ
彼女はタナトスを見ている時
(僕には、虚空を見ているようにしか見えないのだが)
まるで恋している女の子のような表情をしていた
そしてそれに惚れているような
僕は彼女のその表情が嫌いだった
『死神なんて見てないで、僕の事を見て!』
『嫌!!』
彼女が僕の手を振り払おうとしたので
思わず力強く握ってしまった
『痛い…』
『!…ごめん』
でも、君が悪いんじゃないか!僕の手を振り払おうとするから
僕の事を見ようとしないから…
『死神さんはこんなことしないよ…』
僕の心のドス黒いものが押し寄せてくる
『なんで…』
なんで僕はこんなに君の事が好きなのに、君は僕の事を見てくれないんだろう…
死神に嫉妬するなんて馬鹿げていると心で分かっていたがもうどうでもよかった
『もう嫌なの!』
…僕も嫌だよ…
『もう、疲れたのよ…』
僕も疲れたよ…
『早く死にたいの!』
『僕も死にたいよ!』
その時彼女が顔を上げた
ニッコリと笑っていた
(釣られて言葉にした時
君は初めて笑った)
彼女の笑顔を見た瞬間、心のドス黒いものが
消えていく感覚がした
(染み付いた霧が晴れる)
ああ、もしかしてこれって…
『やっと気づいてくれた?』
『ああ…やっとわかったよ』
『ほんと…?よかったぁ』
ああ、そうか君が自殺を図ろうとするたびに僕に
知らせていたのは助けてほしかったからじゃない
…連れて行きたかったんだね…。
僕にとっての死神さんは彼女だった
涼しい風が吹き抜ける
いつの間にか蒸し暑さなど感じなくなっていた
『じゃあ、行きましょうか』
『ああ、行こう』
手を繋いだ君と僕
この世界が僕らにもたらす焦燥から逃げるように
夜空に向かって駆け出した
…夜に駆けるじゃなくて
夜空に駆けるじゃねぇかよ(;゚Д゚)
恐ろしい原作もあったもんだ…
その女の子は実在したのでしょうか…?
その女の子自体が、タナトスに支配された
『僕』の見た幻だったのかもしれません…


