幕間 騎士団長と副団長 | 化け猫の住処

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それが一番のストレス発散だって!!

ただいま、同志を募っています\(^_^)/

 

 

今回は、外道王女と騎士団の総まとめというか

…それでいいや

 

視点は、アーサーの父親でもある

騎士団長ロデリックと、副団長クラーク

 

「“生きていて良かった…か。ロデリック。
「黙れクラーク。」
くっくっ、と笑いを噛みしめる私をロデリックが睨みつけた。

 

「お前が死んだら私も騎士達も悲しいよ」
「もう酔っているのか、友よ」


ロデリックは眉間に皺を寄せたまま一気にジョッキの中身を煽っていた


アーサー…泣いていたぞ
私がふと、思い出したことを口にするとロデリックはジョッキを傾けながら頷く

「お前が奇襲者に殺されかけていた時…泣いてたよ。親父に手を出すな、やめろと。

 …お前を助けてくれとずっと泣いて叫んでいた。」

 

ロデリックは、本当は昨日死んでいる筈だった。

大岩に足を捕われ、奇襲者に囲まれ。

いくら傷無しの騎士と名高い彼でも今回は駄目だと。

私も、騎士達も、そして本人も諦めるしかなかった。

 

だが、そこに現れたのはプライド様だ。

確かに奇襲者は実力自体は雑魚だった。

だが、あの大人数。それをプライド様は一人で制されたのだ

 

最初こそ、誰か救援をと騒いだがすぐにステイル様に止められた

姉君の行動は必ず僕が責任をとります」と語る彼の目は

真剣だったが、同時に手元に引き寄せた爆弾や弾薬が、

プライド様の窮地の時には

何をしようかが容易に

想像でき、恐ろしかった

 

狙撃の腕だけみても、彼女は敢えて敵の手足を狙っていたように見える

あれほどの腕前は特殊能力者を抜けば騎士団にも存在しない可能性もある

そして、剣技。防ぐのではなく、いなし、躱す剣

少なくとも新兵で彼女に敵うものはまずいないだろう。

彼女の戦いぶりに、最後に歓声を上げていた騎士がいたほどだ。

 

プライド・ロイヤル・アイビー第一王女。

三年ほど前までは良い噂を

全く聞かなかった

私もロデリックも何度か謁見したが

我儘な姫君との噂に違わぬその振る舞い

毎回溜息が止まらなかった。

次世代の女王にならないように

神に祈ったこともある。

 

だが、ティアラ様の存在が発表され、

その生誕祭で彼女は変わっていた

慈悲深い振る舞い

そして早くも弟のステイル様にもに慕われ

民を思いやる事の出来る立派な王女だった

改心されたかのか?

それともティアラ様の存在

危機感をもたれたのか?

…真意はわからなかった

だが、昨日の
プライド様はそのような

改心や危機感だけでは説明しきれぬ姿を

見せられた

ロデリックの為に命を張り

そして崖の崩落から彼を救ってみせた。

崖が崩落した時には、今度こそ終わったと思った

ステイル様も流石に顔面蒼白にされ

早く、早く姉君を救出に」と

混乱した様子で今にも崖へ向かわれる勢いだった。

私自身、半ば覚悟をしていた。

親友を失い第一王女を巻き込んだ重罰を

 

生きていたロデリックを見た時は周りの騎士達同様

涙が止まらなかった。

生きていた、それがどれほど奇跡的で

嬉しいことだっただろうか?

 

あの日、どれほど神を呪っただろう。
あの日、どれほど神に縋っただろう。
あの日、どれほど神に感謝しただろう。
あの日、どれほど
プライド様に感謝しただろう

 


勿論、騎士としては、あの行動は認めてはならない

だから私もロデリックもその件に関しては

ずっと礼を言わなかった
 

しかしである。プライド様は予知で見えていたと

仰っていた。だが例え、予知をしたとして

…そこでこんなギリギリの行動ができる者

何人いるだろうか?

 

プライド様にはいくら感謝してもし足りないほどの

感謝をしている

 

私やロデリックだけではない

騎士団の誰もが、あの戦いぶり

騎士団に下さったお言葉

 

騎士団の誰もが、プライド様に憧れ

敬い慕っている

 

 

ただ一人、ロデリックだけは

プライド様軽率な行動

表向きは許していなかった

 

王族を守るべき騎士団の団長が

自分の不注意で第一王女

危機に巻き込んだのである

 

あの時、崖崩れに巻き込まれて

死ぬべきだったと思っていたのであろう