化け猫のmy Pick
本来ならば、プライドが妹と逢うお披露目会と
アーサーの父親が、プライドのチート性能に
救われる話の間にある話です
ティアラの話を入れておいて良かった
ある意味、最悪なお話です(´;ω;`)ウゥゥ
ティアラの生誕祭が終わった後の
女王陛下と、王配殿下の夫婦の語らい
『ねぇ、アルバート…。プライドはしばらく見ない間にずいぶんと変わったのね?』
鑑越しに私を見ながら、妻ローザはため息を漏らす
妻がプライドに逢うのは本当に久しぶりの事だ
『以前のあの子は、私の前では良い子を演じようとしていた。』
プライドは、私や妻の目が届かない所では、我儘で傍若無人さが
目立つ事も、その行いのせいで、悪評が立っている事も全て知っていた
『プライドは女王にはなれない。そのはずだったのだけど…。』
『それは、君の予知能力かい?それとも母親としての見立て?』
『もちろん、母親としての考えよ。プライドでは女王になれない
第二子のティアラを身籠ってから、その考えはより強くなった
ティアラこそが、私達に与えられた最高の女王。そのハズだったのに』
ローザは自分の柔らかい髪に触れながら続けた
『もちろん、プライドの事も愛しているわ。だからこそ、女王の器ではない
あの子に逢うのが辛かった。私から愛されれば、自分こそが次期女王と
確信を持ってしまうだろうから。お腹の子が次の女王だと
あなたには女王の器は無いなどと告げる事など可哀想で出来なかった』
『何度も、あの子の事は予知したわ。
プライドは本当にどうしようもない子だった。
自分より弱い者を好んで傷つける。
いくら愛しても、いくら諭しても
プライドがそんなどうしようもない子になる未来は
避けられないハズだった』
(そりゃ、ゲームでは、愛したり、諭したりする前に
女王陛下も王配殿下も死んじゃうから…。)
なのに、あなたが、プライドの予知能力を話してくれた日から
プライドが、あなたを車輪事故から救った日から
私には、あの子の未来が見えなくなった
まるで、今、変化しているように
同時に、プライドの城内の評判も変化した
以前は、私達の目の届かない所では
傍若無人なわがまま姫だったハズなのに
最近では、女王陛下や王配殿下のように
優しい姫だという評判も聞こえてきている
最初は、ローザは、プライドが演じるのが
上手くなって来ているのかと思った
だが、第二王女ティアラの誕生祭での
義弟ステイルの態度は確かに
プライドを敬っていた
魂が抜けたような
予知で見たのとは違う
義弟ステイルの態度
まだ、城に来て3ヶ月の義弟ステイルが
プライドの為に、あそこまでしてくれたのだ
それは、プライドにそれだけするだけの
価値があると、ステイルが認めたに他ならない
プライドは演技ではなく、確実に
信頼を重ねている
良い女王に変化しつつある
…どうしてか分からないが…?
『お困りかい?ローザ』
『お困りよ!だって私は、プライドは女王に
相応しくないと思った。ティアラこそが女王だと
思っていた。だから、プライドに期待を持たせない為
母親らしいことを何もして来なかった
母親らしいことをすれば、プライドが、次期女王は
自分だと確信してしまうから。そんなプライドに、
次期女王はティアラだと残酷な現実を
告げなければならないから。』
『でも、プライドは良き女王に変化しつつある。
私の言った通りになった訳だ?』
『そうよ、あなたは言っていたわ。プライドはまだ幼い。
未来は決まっていない。まだ、良き女王になる可能性も
残されている…。でも、私はそれを信じられなかった。
私は…。母親失格だわッ!』
『君はいつも家族の事になると揺らいでしまうね』
国民の前では、あんなに立派な女王なのに
『だって…。今更、ティアラと同じように接しろって
恥ずかし過ぎるわ。今まで、女王の威厳だけで
プライドに接してきたのに、いきなり、母親顔
するだなんて…。』
雪崩のように、ローザの言葉が次々と溢れ出る
『今までだって、目元が私に似ているあの子に
冷たくするのがどんなに辛かったか分かる?
目が似ているだけでも可愛いのに、
髪の毛の色があなたと同じだなんて!
今日なんてティアラと並んだあの子を見た?
ティアラと並ぶと、余計にあなたの面影も、
あたしの面影もあるって分かるのよ?』
(何だ?この親バカぶりは…?)
…。
そうなのだ…。
実は、娘に甘いのは、王配である
アルバートではなく、
女王であるローザだったのだ。
ローザ自身が、公務以外では両親と
関わり合いが少なく、
寂しい思いをした反動なのだろう、
ティアラが産まれるとの予知をするまで、
プライドをベタベタに甘やかしたのは
実はローザなのだ。
産まれて2年間は乳母に預けるという王族の前例を破り、
私が育てると言い張り、プライドが悪い事をしても
一切叱らず、ひたすら褒めて甘やかし続けた。
結果、プライドは幼いながら、
第一王女の職権を濫用する我儘姫に育ったのだ…。
プライドが女王に相応しくないと予知した
時には三日三晩泣き続けた
女王としては立派だけど、プライベートの時には
とても弱い女性なのだ
まぁ、そのギャップが堪らないのだけど
立派な女王ですが、夫がいないと本当に生きていけません
ゲームでは、夫の死に耐え切れず、その喪失感は
プライドでも、ティアラでも埋め切れず亡くなりました
それほどまでに、王配の事を溺愛しています
今、女王陛下と、王配殿下は幸せです