我儘姫…更生の第一歩(本編) | 化け猫の住処

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昨日は…

 

わがまま姫、更生への第一歩

 

…と、銘打ちながら、

 

 

佳代ちゃんの話を挟んでしまい

本編に至らなかったので、今回は

前回の伏線の回収をします

 

わがまま姫、プライド・ロイヤル・アイビー(8才)

が、倒れ、本当は前世の記憶が蘇っただけ

なのだけど、心配して駆けつけてくれた王配

アルバート・ロイヤル・アイビー

勝手に、次期王位継承者の啓示

予知能力に目覚めたと喜び

現女王である、ローザ・ロイヤル・アイビー

報告に行くため、部屋を去ってしまう

 

『今はまだわからないだろうけど、後で説明するから、

妹であるティアラ・ロイヤル・アイビーの事も含めて』

…そう言い残して

 

私が目覚めたのは、予知能力ではなく、

前世(ゲームを全クリした女子高生)の記憶…。

 

だから、最初から最後まで全部知ってるんだけどな…。

 

そう、感傷に浸っているところまででした

 

3.我儘姫様は王配殿下を救う。

 

その続きの話が今回

 

大体さ、プライドって本当に愚かなのよ!

予知能力なんて凄いモノに目覚めておきながら

ぜんっ、全、人の役に立てていない

 

むしろ、主人公である、妹のティアラ

攻略対象者を罠に嵌める

悲劇を予知しながら高みの見物

決め込むなんて、最悪な事しかやっていない

 

今回の事にしたって、妹の存在を予知する

くらいなら、父上に起る事を予知すれば…

 

そこまで考えた時、急に記憶が蘇る

 

私は急にベッドから飛び上がる

そうよ、これから…。

『父上は、どこ!?』

『王配殿下なら、女王陛下へご報告へ向かわれましたが…』

まずい、このままじゃ!

『急いで、馬車を停めて!!』

『はっ?女王陛下は王宮におられるので馬車は不要かと…』

ダメだ、第一王女付きの侍女とはいえ、女王の予定を事細かに

把握していない。ましてや、今まで倒れていた私の

面倒を見ていたのだから、尚更に

 

私は急いで窓から身を乗り出す

そこには、公務で城下に降りた母上に報告する為に

父上が馬車に乗り込もうとしているところだった

『父上―』私は力の限り叫ぶ

父上は呑気に手を振り返している

 

見送りしているんじゃない!!

 

けど、ここで、行かないで…と言っても

わがまま姫が駄々をこねているようにしか

見えないだろう…ならば

 

私は窓枠に足を掛け身を乗り出す

さすがに父上も驚いたらしく、完全に

私の方を向いている…よし!

 

『姫様!?お止めください!姫さ…。』

『来ないで!止めたら許さないから!!』

わがまま姫宜しく、侍女に怒鳴り返す

 

完全に窓枠の上に立つ

さすがは、お姫様の寝室だ、窓が

屋根よりも高そうだ…。ここから落ちたら

怪我じゃすまないかもしれない…。

 

向かい風がプライドの長い髪に当たり

髪が顔やのどに絡みついて苦しい…

『止めなさい!プライド!』

父上は完全に私に注目してくれている

 

『父上!その馬車に乗ってはなりません。

私が今予知しました。

その馬車は車輪が壊れています。

父上は、母上に会う前に事故に遭い、

瀕死の重傷を負います!』

 

全部言い切った後、手がにゅっと伸びてくる。

衛兵の手だ。そのまま私を捕まえると、

部屋に引き戻した

 

窓の外からは、

父上の『車輪を直ちに確認しろ』との声が…

良かった。これで一安心だ

 

安心して部屋を見回すと、

私を止めようとして怒鳴られた侍女がうずくまって泣いていた

 

そして、少し年配の侍女が、割って入り平伏し

『どうかご無礼をお許しください、この娘は身寄りもなく、

行く当てもありません。どうかお許しを』と、

身体を震わせながら、何度も謝ってくる

 

『あ”…。』

 

マズイ、やり過ぎた

 

繰り返すが私はこの国の第一王女だ。

しかも記憶を取り戻す前は、かなりのわがまま姫である。

そんなのに『止めたら許さない』と、怒鳴られたのだ。

侍女からすれば、八つ当たりでどんな罰が来るか

想像するだけでも恐ろしいに違いない

 

怖がらせてしまった…。

また、プライドのわがままで…。

これ以上人は傷つけないと決心したばかりなのに…。

 

『ご…。』

 

考えれば考えるほどにパニックになる。

侍女も、衛兵もそんなわがままなプライドの身を

案じて止めようとしてくれたのだ。

 

どんな罰を受けるかもわからないのに、

王配の愛娘である私の為に…。

 

『ご、ごめんなざぃ~!!』

 

何か苦しいモノがこみ上げて来たかと思ったら、

涙が止まらなくなってしまった。

 

皆が、おろおろする中、私は泣きながら、

ひたすら迷惑をかけた侍女衛兵に謝り続けた

 

18年生きて来た前世の記憶がある私だからよく分かる

権力を持つ事の恐ろしさと、

それに振り回される人々の辛さ

 

あと、たった10年の人生だけど

この事だけは忘れないようにしよう

 

だって、私はこの国の第一王女なのだから

 

若干、端折った部分もありますが

ほぼ、原型のイメージを崩さない程度に

再現したつもりです

 

本来ならば馬車の事故で死んでしまう

王配と、王配が亡くなってしまう事で

後を追うように衰弱死してしまう女王

命を救った瞬間です

 

そして、ゲーム本編では絶対にあり得ない

『権力を持つ恐ろしさと、それに振り回される辛さ』

…に、考えを馳せています…。

 

この時点では少ない違いですが

10年後には、まるで別人になっている

(いつの間にか、みんなに物凄く愛されてる)

その第一歩だと私も思います

 

サイドテーブルを思わず蹴飛ばした時のセリフ

いけないいけない、こういう行いの積み重ねが

 最低女王プライドなのよね

 

が、伏線になっている気すらしてくる

 

この人を思いやる心の積み重ねが

愛される悪役王女となるプライドなのよね

 

王配殿下の事故の回想シーンで

『これが、この国の悲劇の始まりだった』

…と、言われたらしいが、

王配殿下を救ったこのシーンには

プライド王女が愛される壮大な

物語の幕開けだった

…ってナレーション

付けたいくらいです

 

まぁ、『私はこの国の第一王女』

使命感に燃えた時点で、すでに

悪役女王の片鱗もない…と思いますが

 

悪役女王は逆立ちしたって

10年後だって、そんな事はつゆほども

他者への思いやりなんて

思い浮かべなかったに違いないから