色んなものがないと… | 化け猫の住処

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○○がないと生きていけない ブログネタ:○○がないと生きていけない 参加中

具体的に言えば…


まず、PC

そして、ゲーム

さらに、読書

そして、仲間

さらに、恋愛


私は欲張りなんです


つまりは


『生活にメリハリがないと生きてはいけない』タイプですね(;^_^A)


さて、上記の中から、読書について語ります

(ネタばれ注意です、これを読もうって人は

 これから下は、先に、その本を読んでから

 読んだ方がいいかと思います)


告白/湊 かなえ
¥1,470
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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)/湊 かなえ
¥650
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知らない人は、タイトルから

ロマンチックな連想をするだろうなぁ…


♪~

女心はいつでも

心と裏腹な企み隠してる

どんなに遅すぎても告白

待ちわびて生きているの

       ~♪


かなり古い歌ですが


竹内まりあ『告白』


これも、かなり恐ろしい歌なんですけどね

歌詞をかみしめると、女心の怖さと

危うさが分かります


この、愛の告白じゃないんですよね

みなとみらい…じゃなかった

湊かなえさんの小説は


松たか子主演の映画にもなったので

ご存知の方もいらっしゃるかと思います


松たか子演じる女教師

『森口悠子』が終業式の日

長々と、つまらない話をするところから始まります


要約すると

『先日、事故死とされた、私、森口の娘

 愛実は、このクラスの生徒に殺されたんだ』

…そういう事を、遠回りに遠回りをして

自分のクラスの生徒の前で

『告白』するところから始まります


コミック版 告白/木村 まるみ
¥600
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漫画版で見た時も思ったんだけど

『告白』じゃなくて、『告発』だよね

…と、今回もちょっと思った


でも、漫画版と違う展開を見せるので

『告白』なのかな?…と小説版を見て思った



この小説で、告白するのは6人…かな?


1章で、愛する娘を殺された女教師『森口悠子』が

2章では、少年Bが初恋の相手で、現在は

       少年Aのガールフレンドの北川美月が

3章では、森口悠子の『仕返し』で引きこもりになった

      少年Bの母親の日記を少年Bの姉が

      読み解く形で

4章では、少年Bの視点から、何が起こっていたのかを

5章では、少年Aの真実が


そして、6章では、再び、森口悠子が…。


…5人かなぁ…?


まず、勧善懲悪ではありません

森口悠子、少年A、少年B、少年Bの母、少年Aの母

同級生の北川美月…みんな、どこかしら

エゴを持っています


完全な善人は一人もいません


まぁ、もしかすると、完全に被害者なのは

最初に殺されてしまった

森口悠子の娘、森口愛美(4才)一人かも?

全員、自分の身勝手で、他人の人生を

狂わせている設定です


あまりにも、真面目に読むと

人間不信になりかねません

かなり、ブルーな気分(鬱状態)になれます


鬱ゲーならぬ、鬱小説ってヤツかもしれません



すごいと思うのは、少年Bの母親は

少年Bに過大な期待をしていて

『優しいから』『頑張ればできるから』などと

期待してるのに

少年B側の告白を見ると

身勝手なただのガキだって分かる事


母親が優しいと感じていた行為が

少年B側から見ると、ただの、

保身の行為だって分かったりね

(そもそも、この母親は、親バカが過ぎて

 少年Bに非があると明らかに分かる場面でも

 『ウチの○○ちゃんは優しいから

  脅されて断れなかっただけ』って

 考えちゃうタイプなんだけど)


他人のエゴを、善意に解釈する事で

世の中は、上手く回ってるのかな~?

…そんな気がしてきました(;^_^A)



ちなみにこの小説、最後に救いなんてモノを

求めてはいけません、負けです


漫画版で、知っていたとはいえ…

森口悠子が最後に、少年Aに叩きつけた言葉は

背筋が冷たくなる思いです


告白という小説に置いて、

罰せられるべきなのは、当然、少年Aです


しかし、登場人物の中で

だれが、一番、犯罪者と呼ぶにふさわしいか?

…と聞かれれば、私は、躊躇なく、

森口悠子だと答えます


(夫の妨害で未遂とはいえ)

娘を殺した犯人の牛乳に

エイズ患者の血液を混入したり

自分の後輩を上手に使って

少年Bを追い詰めていったり


最終的に少年A自身の手で

少年Aの母親を亡き者にしたり


娘を殺された母が鬼に変わった

…としか言いようがない鬼畜ぶりです


でも、たぶん、少年Aに同情する人は

あまりいないんじゃないかな…


それが、思い込みの強さです

(勧善懲悪で、少年Aは悪であると認識)


たしかに、少年Aは悪ですが

森口悠子に裁く権利があったのでしょうか?



まぁ、爆弾のボタンを押しちゃったのは

少年A自身だし、もしも、森口悠子が実在したと

したら、涼しい顔で、こう答えたでしょうけど

『私は裁いていません。彼自身に運命を委ねただけです』

…と。


漫画版では、爆弾を

『息子さんからのプレゼントだ』と母親に

渡すんだったっけ…?


確かに、息子(少年A)が

母からの知識の集大成として作った爆弾なので

息子からのプレゼント…合ってるかもしれないけど



『押さないで下さい』

そう願いながら、朝、テーブルの下で

見つけた爆弾を、少年Aの母の研究室へ

セットした


嘘ですね


押すと分かってたから、セットしたんです


自殺するのに、話題になる為

一人でも多くのバカを巻き込みたい為

終業式のテーブルの下に爆弾を仕掛けた少年A


少年Aに復讐する為

他の人間も巻き添えにする恐れがある

大学の研究室に爆弾をセットし直した森口悠子


…私は、この両者にどれだけの差があるか

とても疑問に思っています


幸いにして、少年Aの母親しか犠牲にならなかった

にしても、少年Aの母親の胎内には

再婚相手との小さい命が宿っていたのです


ただ、最後のセリフだけは賛同します



少年Aによって、愛娘を奪われた森口悠子

少年Aは、最後の罠で、愛する者を奪われた

森口悠子と同じ立場に立った


そして、森口悠子の痛みを身を以て知った事が

少年Aの更生への第一歩ではないでしょうか?



最後のセリフは、物議を醸したそうです



そうでしょうね、少年Aをあんな性格にした母とはいえ

森口悠子の娘殺害には無関係の人間を

巻き添えにした形ですもんね



…殺人とは、そういうものなのです


殺人に正義などありません



聡明な森口悠子が

ここまで冷酷になれるのか?

それが、堪らなく恐ろしかった話です