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- まんがグリム童話 2008年 06月号 [雑誌]/著者不明
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この本じゃなくて、今週号の
『残グリ』に載っているのですが…
『夜鷹(江戸時代の、最下層の娼婦)』のヒラが
代金を踏み倒され客に突き飛ばされ
溺れている所を、漁師が助ける…
漁師は、無欲な男で、しきりにお礼をしたがる
ヒラの申し出を断るのだけど、暮らし向きが悪く
わずか1匹の魚を食べてその日暮らししている
…と知り、カナズチのヒラは、
『あたしは、溺れた時に死んでる…今、あたしが
生きていられるのは、神様である漁師様が
私を生かしてくれたから』…と思いつめ、
貯めたお金をはたいて、ごちそうしたり、
『火鉢がない』と知ったので、高い火鉢
を買って
与えたり…と、甲斐甲斐しく尽くす…
この漁師には、強欲な妻がいて…
その妻が、漁師に惚れている事を利用して
ヒラからにいろいろ貢がせて、漁師をしていたころとは
比べ物にならない生活を手に入れる…しかし
ヒラも、最下層の娼婦…ついに、お金が底をついて
しまい…仕方ないので、自分の『美貌』を売る事にした
(最下層の夜鷹なのに、すぐに花魁でNo.1になれる
くらいの美貌がある…という設定になっている)
支度金で、漁師に貢いだのだけど…
夜鷹生活の時とは違い、自由がなく…
何の特技もなかったので、三味線とかお稽古事が
大変で、漁師と逢える時間もなくなってしまった
なぜだか、自分を育ててくれようとする旦那様(お得意さん)
『どうして、私にそんなに親身になってくれるんです?』
『お前が可愛いし、愛おしいからさ。もっと仕込んで立派な
花魁に育てて行ってやりたい』
(お座敷芸を仕込んで一人前の花魁として恥ずかしくないように
…という意味であり、性技を仕込むっていみじゃないですからね
AV見過ぎの男性陣の皆さん(≡^∇^≡))
6才の頃、両親に捨てられ、誰にも必要とされて
いなかった自分(ヒラ)…しかし、水に溺れていたところを
助けられて、生きている者との絆を初めて感じ、すがっていた
…その絆は『カネ
』
…そう気が付いた時、支度金も夫婦で使い切ってしまい
また、カネの無心に来ていた漁師に向かって一言
『どなたでありんしたか?』…そう、冷たく言い放って
お座敷へと向かう…
どっかで聞いたなぁ…と思ったら、原典はコレだそう
ある日のこと。いつものように釣りに出かけた漁師が、
穏やかな凪の海に釣り糸を垂れると、今までに
見たこともないような大きなヒラメがかかった。
そのヒラメが言うには、彼は魔法にかけられた王子
なのだという。無欲な漁師は必死に命乞いをする
ヒラメを助けてやり、その日は手ぶらで家に戻る
そしてことの顛末をおかみさんに話して聞かせると、
おかみさんは呆れかえってこう言うのだ。
「ああもう、だからあんたって人はイヤになるのよ。
そのヒラメに、なんのお願いもしなかったの?」
「だって、なにを願えっていうんだ?」
「あたしはね、いつまでもこんな汚いところになんか
住んでいたくないの! あんた、ヒラメのところへ
行って、お礼に家をくれるように頼んできなさいよ」
無欲で生真面目な漁師は、もちろんそんな無心は
気が進まない。進まないが、ぎゃんぎゃんわめく
おかみさんをなだめる術などあるわけがなく、
しかたなく海へ出かけて行ってヒラメを呼び出した
「出てこい、出てこい、出てきておくれ。ヒラメよ、
海のヒラメさん。わしの女房のイルゼビルは、
わしの思うようにならんのだ」
「それで、おかみさんのお望みは?」
「いやはや、わしがおまえさんを釣ったと言ったらな、
女房のやつ、なにか頼めば良かったのにと言うんだ。
女房はもうこんな小便壺に住むのはいやだ、
小さな家が欲しいとぬかしよる」
「家にお帰りなさい。望みどおりになっていますよ」
漁師が家に戻ってみると、なんとそこには小便壺の
かわりに小奇麗な家が建っていた。おかみさんは
ニコニコ顔で新居の玄関に立ち、漁師の帰りを
いまかいまかと待っていたのだ。上機嫌のおかみさんに
連れられて家のなかを見てまわると、そこは今までの
ボロ屋とは雲泥の差だった。居心地のいい居間と寝室
台所があり、あらゆる野菜が植わった菜園までついている
しかも鶏とアヒルのおまけつきだ。
漁師は「これで満足してやって行こうじゃないかね」
と言うのだが、そのときのおかみさんの返事がふるっている
すました顔で
「そうね、悪くないけど、一晩寝てよく考えてみるわ」
と答えるのだ。
その傲慢な態度からも予想される通り、おかみさんは
半月もたたないうちに、この家に飽きてしまう。
菜園や家畜までもらって暮し向きはだいぶ良くなったはずなのに
家も庭も窮屈すぎて息が詰まりそうだと訴えるのだ。
彼女が夢に描くマイホームは、こんなありきたりの家ではなく
石造りの城に変わっていたのである
漁師はおかみさんにせかされるままヒラメのもとへ出向いて
今度は石造りの城をくれと頼む。最初にヒラメを釣り上げた
ときには美しく澄んでいた海は、いまでは暗く濁っていた。
ヒラメは漁師の願いをかなえ、おかみさんは望みどおり、
召使いが大勢いる立派な城を手にする。居室には金の椅子と
机があり、裏手には手入れの行き届いた広い菜園と狩猟の
できる庭園
、牛小屋
と馬小屋
まで完備された素晴らしい城だ。
だがこの大層な住まいにも、おかみさんはたったの1日で
飽きてしまう。次に彼女が望んだのは、王さま
になって豪華な
御殿に住むことだった ささやかな一戸建てから始まった
漁師のおかみさんの願いは、石造りの城、国王の御殿、
皇帝の宮殿、法王の聖堂……とどんどんエスカレートしていき、
それをヒラメに頼みにいくたびに、海も荒れ狂っていく。
やがてヒラメの力によって法王の位にまで登りつめた
おかみさんは、金襴の衣をまとい、大きな冠を三つも戴いて、
仰ぎ見るほどの高い玉座に納まることになった。
聖堂には大小のろうそくがズラリと並び、脇には大司教と
枢機卿以下大勢の僧侶が控え、各国の皇帝や王たちが
おかみさんの足元にひざまづいている。
おかみさんは人として望みうる、最高の生活と住まいを
手にいれたのだ。だが欲に駆られたおかみさんは、
これだけのものを得ても、まだ満足できなかった。
もっとほかになれるものはないかと考え、とうとう
神になりたいと言い出すのだ。
暗闇のなかに太陽が顔を出すのを見て、おかみさんは
「あたしにも太陽を昇らせることができないかしら」と
思いました。するとおかみさんはイライラしてきて、横で眠る
亭主をひじで突つきました
「あんた、ヒラメのところへ行っといで。あたし、神さまになりたいのよ」
「なんだって? おまえね、もう我慢して法王でいておくれ」
「イヤよ、あたしは神さまになりたいの。さあ、さっさとヒラメの
ところへお行き」
漁師は絶望にも似た思いを抱いて、稲妻が走り、高波が荒れ狂う
海へと出かけていく。ふくらませすぎた風船は、ついにここで
破裂するのだ「さて、おかみさんのお望みは?」
「いやはや……女房のやつ、神さまになりたいとぬかしよる」
「家にお帰りなさい。おかみさんは、もとの小便壺の前に
座っているだろうよ」
こうして2人は、今も小便壺のなかに
座っているということです
ヒラメだけは、食べられませんね…
変身した王子様かも知れません(;^_^A


