第2話 お世話係に任命!
『森田です。森田ひかる。』
組長「森田…もしかして君森田組の娘さんか?」
『娘…血縁関係的にはそうですね。』
『まぁ私は望まれなかった子の方ですけど』
組長「…そうか。その傷は、」
『森田組の人にやられました。』
『隠し子の私は要らないと、』
組長「…森田組、品の無い組とは聞いていたがそこまでだったとは。」
コンコン
理「失礼します。」
組長「どうした。」
理「森田組と思われる連中が門の前に。」
組長「そうか…理佐、払ってこい。」
理「承知しました。」
『待って。』
『組長、私を組に入れてくれませんか。』
組長「…君を組に。」
『絶対に後悔させないですよ。』
組長「…」
理「組長。」
組長「君には少し期待してみようか。」
「私の家族になれ、ひかる。」
『仰せのままに。』
組長「最初の仕事だ。門の前にいる奴らを払ってこい」
『そのつもりですよ、組長。』
やっっと解放されたんだ。
私はもう森田家の人間じゃない。
どれだけ暴れても良いんだ。
ガラガラ
森田組1「おいおい、なーんで小林組からうちの組のやつが出てくんだぁ??」
森田組2「おっかしーな。」
森田組3「お頭にどー落とし前つけんだ?あぁ?」
『今までお世話になりましたー』
ドンッ バコッ ボキッ ドスッ
「「「ぐはっ、いっ…」」」
ドンッ ドンッ ドンッ
手が痛くなるほど人を殴ったのは初めてだった。
どんどん赤く染まる視界、原型がなくなっていく奴らの顔。
どれも汚くて滑稽で正直退屈なものだった。それでも今までの鬱憤を晴らせてるこの状況は凄く楽しかった。
ドンッ ドンッ
パシッ
理「もうその辺にしときな。」
『理佐さん』
理「初仕事でやっちゃうのはさすがに行き過ぎだから。」
『あー、手いったーい。』
ぶんぶんと右手を振れば振動の度に赤い雫が地面に垂れた。
ガラガラ
小「うーわ、派手にやったねえ。」
理「お嬢!!!教育に悪いですから。」
小「私の事何歳だと思ってんの。」
理「…」
小「家族になったんだね、ひかる。」
『はい、お嬢。』
小「ふふ、これからが楽しみだ。」
「初仕事お疲れ様。よく頑張ったね。」
癖なのか、また頭をひとなでし微笑んだお嬢。
あぁ、この笑顔が側にあれば私は生きていける。
ドスッ
『うっ…』
理「お嬢を変な目で見たら……ね?」
『はぁ…私はお嬢が好きですよ。最初からその気持ちしかないですから。』
理「ちょっ…何言ってんの!?」
小「ふふ、ストレートだねひかるは。」
『お嬢のためならこの命捧げますんで。』
組長「派手にやったな、ひかる。」
『組長。』
組長「これなら大丈夫だな。」
「ひかる、今日からお前は由依のお世話係だ。」
理「え、組長、私は?」
組長「理佐も引き続き頼んだよ。」
小「えー私ひかるだけでいいよー?」
理「お嬢!!?」
組長「わがままを言うな。こいつを由依から離したら面倒くさいことお前がいちばん分かっているだろ。」
小「まぁたしかに。」
『よろしくお願いしますね、理佐さん。』
理「っ…私はあんたのこと嫌い。」
『ふふ、どうぞご勝手に。』
『あ、お嬢!お嬢のお部屋行かせてくださいよ。』
小「ふふ、いいよ、おいで。」
『じゃ、理佐さん、失礼します。』
理「ちょっ…お嬢ー!!!!」
組長「これから騒がしくなるなぁ。」
-続く-