森「でも由依さんよく不安になりませんね。」

「んー。まぁ、たっまーになる時はあるよ。でも、なんやかんや私の事好きなんだなーって思わせてくれるから大丈夫っていうかさ。」

田「凄いなぁ、由依さんは。ほのやったらひぃちゃんがツンデレー!ってわかってても不安になりますもん」

森「私も、不安になるなぁ。」

「まぁ惚れちゃったもん負けっていうかさ、なんか不器用でツンデレなところも含めて夏鈴ちゃんのことが好きなんだよねぇ。」

森「ふふ、惚気入りましたー」

田「ご馳走様でーすっ」

森田村カップルとの会話を聞いて分かったとは思うけど、
私は2期生の夏鈴ちゃんと付き合っている。

まぁそれはそれはツンデレで好きって言ってくれることもなければ自分からなにか行動を起こしてくれることは滅多にない。ここだけ聞けばひかる達のように不安になるじゃん。って思うかもしれないけど、違うんです。

夏鈴ちゃんって私が声をかければわかりやすく嬉しい顔して
好きだよって伝えれば耳まで真っ赤にして何かしらの行動で好きを伝えてくれる。

本当に惚れちゃったもん負けなんです。



藤「理佐さーん。」

理「はぁーい。」

藤「夏鈴、また身長伸びた気がします。」

理「ありゃ、大変じゃん。」

藤「…また由依さんとの差ができちゃいました。」

理「ふふ、そこ気にしてるのほんとに可愛いよね。」

藤「なっ…、やめてくださいっ、」

理「照れちゃって〜」

夏鈴ちゃん、理佐と盛り上がってるなぁ。
何の話してんだろ。

森「由依さん由依さん」

「ん?」

森「私夏鈴の嫉妬してるところとかみたいです」

「夏鈴ちゃんの嫉妬してる所かぁ。だめ〜。可愛すぎて見せびらかしたくなーい。」

田「えー!ほのも見たかったのになぁ。」

「ふふ、いつかね。」

スタッフ「ごめんみんな〜収録中止になったから今日はオフで!!」

「え!!オフ!!」

森「ほのちゃん!!デート行こう!!」

田「ええなぁ!!」
「由依さんも夏鈴ちゃん誘ってみたらどうです?」

「んー、そうだね。誘ってみる!」

森「ふぁいとでーす!」
「動物園行こうよ!」

田「今から?!笑」

森「行きたいー。」

田「分かった分かった、ほな予約するから待ってなぁ」

いいなぁ、なんてたまに羨ましく思うこともある。
あーやって、どこ行きたい、これしたいって、言い合って、イチャイチャしてって、私だって少しくらいはやってみたいものだ。


「夏鈴ちゃん。」

藤「ん?どうしました、由依さん」

「この後、予定とかある?」

藤「いえ、おうちに帰ろうかと思ってましたけど。」

「もし良かったらさ、どっか行かない?」

藤「あー、いいですね。」

「って言っても私たちアウトドアじゃないし家でいい?笑」

藤「はい、充分です。」

理「由依さんと一緒に居れるなら十分です、でしょ?」

藤「ちょっと、理佐さん!!」

理「ふふ、怖い怖い、じゃあこば夏鈴ちゃん可愛がってあげて〜」

「任せといて〜。」

2年前に別れた恋人も、今となっては他の恋人になっている。
理佐も、私も、歩き出したんだねぇ。

なんて過去の記憶に浸っていれば視界が夏鈴ちゃんで埋め尽くされた。

「うぉぉ、どうした?!」

藤「いや急に理佐さん見つめてフリーズしたから熱でもあるのかと。」

「ないない。笑ごめんね、じゃあ行こっか。」

藤「はい。」






帰りにコンビニによってお酒やらお菓子やらを買って家へ帰る。しれっと袋を持ってくれたり、道路側を歩いてくれる夏鈴ちゃんに好きが増したのはここだけの話。


-家-

「どぞ〜」

藤「お邪魔します〜」

知った手つきで洗面所へ向かって手を洗い、うがいをして、
ソファーに座った夏鈴ちゃん。

なんかいいな、同棲してる気分。

「お酒、もう飲む?」

藤「そうですねぇ、明日はオフですし、今から飲んじゃいましょうか。」

「よーし、そうと決まればおつまみ作っちゃお〜」

藤「ふふ、楽しみにしてます。」

ソファーからこっちを眺めて優しい笑みを浮かべてる夏鈴ちゃん。こうゆう所、ほんと可愛い。





「出来たよ〜。」

藤「ん、美味しそうです。」

「じゃあ食べますかぁ、」

「「いただきますっ!」」

-続く-