「ん〜気持ちよかった〜。理佐、次入る?」

理「んー、入る。」

「ん、部屋着貸すよ」

理「ありがとうございまーす。」

理佐をお風呂へ送り出し私の大きめであろう服を出しておく。

今日理佐は泊まるのだろうか。
いや、この感じ絶対に泊まる。

どうしよう来客用の布団とかないし。
てゆうか、上書きって、え、どこまで?!
いやいや、私何考えてんだ、落ち着け、落ち着け。

「ふぅ…」

……何も無いよ?何も無いけど、ベッドのシーツだけ変えておこう。




ガチャ

理「お風呂ありがとう〜」

「あ、うん、髪の毛乾かさないの?ドライヤー出しといたけど…ってあ、座ってやりたかった?」

手にドライヤーを持ったままこっちをにこにこしながら見てる理佐。

「……やれって??」

理「うんっ!!!」

「ふふ、もう、仕方ないな。ほら、ここ座って。」

理「はーい。」

ソファーの下に理佐を座らせ理佐を足の間に挟むようにソファーに座る。

ブォーーーン

理「ふふ〜」

ニコニコしてるの鏡に映っちゃってるよ理佐さん。

「ふふ、こら、こっち見ないで〜」

理「んー?」

いつもは目線を上にしなきゃ見れない理佐の顔も今は上から眺められる。本当、顔整ってる。

「ん、終わったよ。」

理「ありがとう、せんせっ。」

「あ!アイス買ってきたんだけど、食べる?」

理「食べる!!」

「バニラと抹茶どっちがいい?」

理「んー、先生は?」

「私はどっちも好きだからどっちでも当たりかなぁ」

理「じゃあ私抹茶!」

「はーい。」
「ん、どうぞ」

理「ありがとう。」

2人揃ってソファーに座り、何となくつけたお笑い番組を見ながらアイスを食べる。

私こーゆうの好きかも。
なんともないただの日常。
それなのに理佐がいるだけできらきらして、楽しい。

理「先生の一口頂戴。」

「ん?あーん。」

理「んーん、はい、あーん。」

「え?んっ、りさ?」

私が差し出したバニラのスプーンを奪い私の口に戻した理佐。

理「いただきます。」

「え?ちょっ…んっふっ」

言葉を言い終えると同時に口内に入ってきた理佐の舌。
口の端からアイスが溢れている。

そんなの、今はどうでもいい。
気を張ることもしないでいい、私と理佐しかいないこの空間。

「んっ…りさ、」

理「はぁっ、上書き、出来た?」

「まだできてない、もっと、」

理「んっ…ふふ、積極的な由依も悪くないね、っんっ、」

私から理佐に覆いかぶさり口内を犯す。
垂れた髪を理佐が耳にかけてくれる。

理佐の指が触れた瞬間身体に電流が走ったようにゾクゾクとする。

理「ねぇ、このまま一線超えちゃおうよ」

「んっ…、だめ、今日はちゅー、だけ。」

理「ちぇっ、なら、沢山する。」

「私もする。」

それから私と理佐は甘ったるい味を堪能した。
抹茶かバニラかも分からない甘さが私と理佐を溶かしていく。





理「ねぇ由依」

「ん?」

理「私、天ちゃんとは何もないからね」

「うん、分かってるよ、」

理「ふふ、嫉妬してたくせに」

「なっ…別に。」

理「ふーん。まぁいいや、ね、ちゅーしよ。」

「もう、さっきしたばっ…んっ、まだいいって言ってない、」

理「顔がOKしてた。」

「…くそがき。」

理「ふふ、それは平手でしょ。笑」

「たしかに笑」












「おはよーございまーす。」

「「「「おはよーございまーす」」」」

あれから理佐はもう1泊し私の家から登校した。
それがなんだか嬉しくて今日は気分がいい。

平「せーんせー、なんか今日機嫌よくない?」

「えー?そうー?笑」

平「絶対機嫌いい。理佐もそう思うでしょ?」

理「え?あー、うん、ふふ、そうかもね。」

平「うわ、理佐も機嫌いいし。2人とも何かあったの?」

「なんもないです〜。ほら、逆に平手達何もないならHR終わるよ。」

平「ないけどさー。怪しー。」

「はいじゃあ終わり、今日もみんながんばろー。」

「「「「「はーい」」」」」


さて今日も一日頑張りますかぁ。

-続く-