(こんな感じ…?)
ほのちゃんより先に席につきそれなりの緊張感を味わっていた。
田「ごめん〜結構かかっちゃった。」
言葉を失うとはまさにこの事。
黒いワンピースに身を包み髪は大人っぽくもあり可愛く束ねられている。
(こんな感じ…?Part2)
「ほのちゃんかわ…「ひぃちゃんかっこええ、な、」」
「え?あ、ありがとう。ほのちゃんは可愛すぎるし、綺麗すぎるよ、」
お互いドギマギしながらも席につきコースを頼む。
「なんか緊張しちゃうね。笑」
田「せやな、笑」
緊張からか少し硬くなってるほのちゃんの表情も記念にとシャッターを切った。
田「わ、今のほの絶対ぶさいくやった!!!消して!?」
「嫌です〜。それにほのちゃんはたとえ半目で寝てても私は可愛いって思うよ?」
田「んん〜、もうええ。勝手にして、」
なんて満更でもなさそうな笑顔で言い放つほのちゃん。
可愛い、本当に心の底から思う。
店員「お待たせ致しました。こちら〜〜〜〜〜」
それからたくさん美味しい料理を食べそんなほのちゃん写真に収め最後のデートスポットへ向かうことになった。
行きと変わらず右手にはハンドル、左手にはほのちゃんの手を握りながら車を走らせていく。
田「最後どこやろ〜な〜」
「もう着くよ」
「はい、ほのちゃん目つぶって、」
田「え、わ、わかった」
「いいって言うまで開けんでね?」
田「はーい」
数分して車を停めほのちゃんの両手を引きながら歩く。
「着いたよ、目、開けていいよほのちゃん」
田「んっ……………ここって、」
「覚えてる?私が一番最初にほのちゃんに告白した場所」
高校生の時は告白のことだけに夢中で景色なんてそんなに見えていなかったけど今はここから見える景色や、それを眺めるほのちゃんをしっかりと目に入れる。
田「覚えてるに決まってるやろ?絶対忘れへん、」
「ふふ、嬉しい。」
「ほのちゃん。」
田「ん?」
そっと片膝をつけほのちゃんの目を真っ直ぐに見ながら言葉を紡ぐ。
「11年半ずっと、ほのちゃんが好きです。それはこれからも変わらない。ずっとほのちゃんを愛してます。」
「………私と、結婚してください。」
田「っ…」
最後には声が震えてしまったけど、それでもしっかりと伝えることが出来た。後は、返事を待つだけ。
田「ほのもひかるのこと口では伝えられんくらい愛してる。」
「お願いします。」
薬指に指輪を通し、叶った思いに涙を我慢できる訳もなくほのちゃんに抱きついた。
田「わ、ふふ、やっとひぃちゃんのお嫁さんになれたんや」
「やっと、やっとほのちゃんをお嫁さんに貰えた。」
愛おしさが爆発してしまい、言葉を発し終わったと同時に唇を奪った。
田「んっ…もういっかい、」
「ふふ、ほのちゃんの仰せのままに」
理「ちょっとちょっとー、私たちのこと忘れないでよー」
「せーーの」
「「「「「「「「「結婚おめでとう!!!!!!」」」」」」」」」
田「えー!!!?なんでおるの!?」
「忘れてた……、あ、私が呼んだんだ、ほのちゃんの誕生日を独り占めする訳には行かないでしょ?笑」
田「ふふ、してくれても良かったけどな、?」
「わー!!由依さん!!!!菅井さん!!!まりなちゃんー!」
久々に集まるメンツでテンションの上がったほのちゃんは楽しそうに和気あいあいとしていた。
理「私、やっぱ天才かも」
「え、?」
理「ほら、これ、天才じゃない?」
そう言って見せてもらったのは一枚の写真。
私がほのちゃんにOKをもらって2人で笑いあっている姿だった。
「ふふ、天才ですね。」
理「結婚式は森田村フォトスポット作ろ。」
「いいですね。近々式場も見に行ってきます。」
理「ん、ほんとにおめでとう。ひかる。」
「ふふ、はい。次は、理佐さんの番ですね。」
そう言ってちらっと由依さんの方を見れば分かってる。なんて
ぶっきらぼうな声が帰ってきてまた思わず笑ってしまう。
それから数時間して解散となりそれぞれが帰路へ着いた。
「ほのちゃんシートベルトつけるね。」
私達も車へ乗り込みいつものようにシートベルトをつける。
田「んっ…はぁっ、」
そのまま唇を奪い何度も何度も口付けをした。
「帰ろっか、」
田「うんっ、」
右手にはハンドル、そして左手には、薬指におそろいを着けたほのちゃんの手をぎゅっと握り締めアクセルを踏んだ。
来週は式場を見に行こうか。
-続く?-
長い文を読んでくださりありがとうございました!