キーンコーンカーンコーン


今日も1日頑張ろう。


私、森田ひかるは櫻坂女子高等学校に通う高校2年生です。友達も沢山いて先輩にも可愛がってもらっていて、何一つ不自由のない学校生活を送っていました。1か月前までは。


-1か月前-

松「ひかる〜!おはよー!」


「まりな、おはよ!」


田「ひぃちゃん、おはよ。寝癖ついてんで笑」


「ほのちゃん!おはよう!!え、うっそ、うわ、ほんとだ。後で直さなきゃ。」


理「お、ひかる達おはよう」


「理佐先輩!おはようございます!」


田「おはようございます!」


松「おはようございます!」


理「今日もひかるはちっこいね〜」


「なっ、理佐先輩!!」


理「ふふ、じゃ、また部活でね。」


「はーい。」


田「ひぃちゃん、教室行こ〜」


「ほーい」


-教室-

ざわざわ がやがや


あれ、なんだ。
なんか、ドキドキしてきた。
今日なんか緊張することあったっけ。


松「え、ちょ、ひかる、暑い?すっごい汗かいてる。」


「え。あれ、ほんとだ。」


田「大丈夫?!」


「「「どうしたの〜??」」」


「「「大丈夫?」」」


「「「ひかるちゃん?」」」


うまく、息が吸えない。
なん、で、だれかたすけて、


「はぁっはぁっはぁ」


松「ひかる!」


ガラガラ


理「ひかる〜2年の教科書貸して〜」
「って、ひかる、大丈夫?」


「はぁっはぁ、りさ、せん、ぱい」


理「過呼吸…。保健室行くよ。」


わ、体が浮いた。
理佐先輩に、迷惑かけちゃった、


ガラガラ


理「由依!ひかるがやばい」


小「!?ひかるちゃん、どうしたー?息吸えるかな…?吸って、吐いて。」


「ふぅっーはぁっ、はぁっ、」


小「そうそう。上手。ゆっくりでいいからね。」


理「ひかる、大丈夫だからね。」


「ふぅーっ、はぁっはぁ」


小「上手上手。落ち着いてきたね。」


理「ゆっくりでいいよ、焦らなくていい。」


「ふぅーっ、はぁっ」


小「よし、OK。」
「ひかるちゃん、どんな状況でこうなっちゃったかな。」


「なんか、教室に行って、友達とか、なんか、人がたくさんいるって思ったら急にドキドキしてきて。気づいたらって感じ、です。」


小「そっ、かぁ。」
「一限、保健室で休んでから授業戻ろっか。」


「いや、大丈夫です。授業戻ります。」


理「こら。由依の言うこと聞きなさい。」


「でも…」


理「今は休むときなの。いい?」


「はい…。」


理「じゃあ由依よろしくね。」


小「はいよ。てか、なんで先生つけてないのかな???」


理「え、いいじゃん。べつに。」


小「よくないけど。まぁいいや。とりあえず理佐は教室戻りなさい。」


理「はーいっ」


この日から地獄のような日々が始まった。