初めはただ理佐先輩と仲のいい可愛い人だなと
思ってただけだった。


でもあの日、私は恋に落ちた。


-3ヶ月前-

やばいやばい!!今日有美ちゃんと帰る予定やったのに部活長引いてしまった!吹部もう終わってるよね…。い、一応音楽室に顔出そう。


「サックスの音が聞こえる。」
ゆみちゃんかな!!私を待つために残って練習してたのかな、申し訳ない。


ガラガラ


「ごめん!おまたs…」

窓から入ってきた風でふんわりと髪がなびく。
その綺麗な横顔に私は恋に落ちた。


小「!?…あ、えっと、ひかるちゃん?だっけ?理佐と仲いいよね?」


「え!?あ、はい!あ、すいません!ゆみちゃんかと思って、つい。」


小「んーん、いいよ笑あ、でも関ちゃんならもうとっくに帰ったよ?」

えぇぇええぇえ?!ゆみちゃん待つっていう考えはなかったの!?


「あ、そ、そうですか……。失礼しました…。」


小「待って!!もし、帰り1人なら一緒に帰らない?」


「え!いいんですか!?」


小「うん!私も一人だし、どう?」


「ぜひ!!!」

これはこれは仲良くなるチャンスってやつじゃない!?


-10分後-

小「お待たせ、」


「いえ、じゃぁ行きましょっ」


小「うん!ってひかるちゃんお家どこ?」


「えっと、右の方です!」


小「え。私左、なんだけど…。」


「あ、そうなんですか!?まぁどっちにしろお家まで送ってくんであれですけども…笑」


小「え?いいよ!!後輩に送って貰うとか、むしろ送ってくよ!」


「だめです!!由依先輩可愛いんだから変な日に捕まっちゃいますよっ。」


小「いや、可愛くないからね?けど、お言葉に甘えて…。」




うんうん、あの日を思い出しただけで
胸がときめちゃう。
森田恋してるわぁ。

 
理「おい、おーい。」


「!?はい?!」


理「ったく、人が話しかけてんのにあんたってやつは。」


「すいませーん。で、なんですって?」


理「だーかーらー、最近由依とはどうなの?」


「え?」


理「え?じゃないわよ。発展してんのー?」


「あーぁ!してないですよ!!」


理「いや、何さわやかにしてないですよ!なんて言ってんの。早くしないと他の子に取られるよ」


「え。」


理「由依モテモテなんだからさぁ。」


「えぇえぇえ!?」

まぁたしかに、あのビジュアルで性格もよし、
そりゃモテるわ。どうする森田。


理「早く告って砕けちゃいなさいよ〜ぉ」


「…砕けるって酷くないですかぁあ!?」


理「ふふ、でも早く告ったほうが本当にいいと思うよ。まぁ頑張りな。」

理佐先輩さり気なく頭撫でてくとかイケメンかよ


よし。覚悟を決めよう。
振られたら案外すっきりするかもしれない。


Hikaru:由依先輩、今日放課後時間ありますか?
          :スタンプ(?)

yui:あるよ〜。

Hikaru:放課後屋上で待ってますっ✨

yui:なーに?告白?笑


「げっ…もうバレてる!?どうしよう。」


小「ふふ、わかりやすいんだよ、ひかるちゃんは」


「由依先輩?!」