ドッグファイト | 桜木涼介オフィシャルブログ「桜木涼介のブログ」Powered by Ameba

ドッグファイト

昨日シアタークリエで初日を迎えた。大阪で初日を開けて昨日から東京でスタートする。
ブロードウェイ作品。近年、フランスやドイツミュージカルに触れていて久々のアメリカ作品。原作は映画である。
始めこの作品のお話しを頂いたときに本を読みこれは自分は絶対好きな作品だと思った。翻訳されたその本には原作者のシーン説明が書かれていた。その文章を読み、この作品を作った方々のこの作品における情熱を感じた。ブロードウェイではキャパは少ない小劇場での公演。お客さんと演者の距離はとても近いもの。一方日本ではクリエ、ブリーゼと大劇場とは言えないが小劇場ではないところでの公演。まずダンス多めの作品にしたいということだった。向こうではほとんどダンスはなく歌とセリフのみ。では日本バージョンとしてダンスを取り入れた作品にもっていく。まず踊れるところは踊ろうと振りをなるべく多く入れた。しかし稽古も中盤、その振りによって作品を良くしていることと、邪魔をしているところが顕著に出てきた。作った自分がそう思っただけでそうだったかはわからないが、そのあとは逆に不要なものを排除し、役者のみんなが演じやすいようにとバランスをとった。舞台稽古に入っても初日を迎えても細かいことの注文を聞いてくれる役者、スタッフの方々。
主演は屋良くん。この人が主演でほんとに良かった。ダンスは言わずともすごいやらちん、歌、芝居も素敵。なにより作品への取り組む姿勢が誠実で、一緒にもの作りをしていて楽しかった。ナンバーのもっていきかた、見せ方はさすがの一言。ヒロインのエマちんも同様。彼女は頭がほんとにいい。エマちんの役は踊るところはそんなになかったが、部屋の中で歌うワンダフル、2幕のファーストデートでは役の心情を自分が要求した動きにすごくうまく表現してくれてる。歌声には多くの人が魅了されているはず。他のキャストも一人一人がとても素晴らしい。作品をみんなで作り上げていってくれてる。この作品のスタッフに関われて嬉しかったと昨日の初日を迎え改めて感じました。多くの方に愛される作品になりますように。