終わったぁ | 桜木涼介オフィシャルブログ「桜木涼介のブログ」Powered by Ameba

終わったぁ

昨日の午前中にオーディション終了。すごい楽しかった!詳細は書けないが6人1組で芝居した。受かれば嬉しいが、受けれて良かった。実は今月末に今度は自分がオーディションを行う側の仕事がある。行う側は2度目だ。昔ミュージカルでダンスのオーディションをやったことがある。短い時間しかないのに結構振り数の多い振り付けをしてしまった。そりゃあ受ける方は覚えられる訳がなかった。あれは確か22か3。今考えるとそんな若造がやるなんて受ける方も嫌であったに決まっている。次はどうか。一生懸命やるだけだな。

さて、話しを戻そう。恐竜の話しもどうでもいいか。とにかく歴史が好きだ。
その後浅草まで移動し2人にはちょっと料金が高めの居酒屋に入る。たまにはいいかぁ~なんて。ビールを飲みながら語る。ばかな話しをし笑い近況を話し相談しアドバイスし慰めまた笑う。色々な話しをしたがその中で出た1つに裁判の傍聴に行ってみないかと言った。前に兄貴が行ったのを聞いて、自分もいつか行ってみたいなと思っていた。まぁ裁判員制度が導入されるからというわけでもないが知らないことを知ることはいいと思ったからだ。早速次の週にでも行こうという話しになった。そしてもう1つ、和也は海外に行きたいと。おれはボランティアに興味があると。ボランティアに対して語り始める。一体ボランティアとはなんなのだろうか?体験したことのない、見たり聞いたりしたことしかない知識。2人で話した結果、ボランティアをする前にボランティアを多く受け入れている国の現状を知りたいということになり旅が決まった。

次の週、まず東京裁判所に行き傍聴する。予約やお金は不要。午前から夕方までたくさんの法廷で裁判は行われている。入口には空港と同様に荷物検査ボディチェックがある。受付に置いてある用紙には本日の裁判、何号室で何時から、どんな内容で、誰か、等が記されている。基本的には法廷にはいつ入っても、裁判が途中でも退出できる。傍聴券というのは定員が多くなりそうな裁判やメディアに取り上げられている事件などに抽選で配布される。まずは傍聴券の出ているのに並んでみた。定員は70名ほどの法廷に並んだ人は80名ちょっとになった。我らが並んだのは6番目ぐらいだったが和也は当たり、おれは外れた…予感はしていた。いつもこういう時外れる。そういう星の元に生まれているのだろう。裁判には新件、第何回目公判、判決等書かれており、これは判決だった。ということはこれで被告人の人生、事件に関わった人達の今後が決まる。しかし判決の場合は大体5分ぐらいで終わると書かれていた。判決文を読み上げ、それで終わるからだろう。しかしこの裁判は40分近くかかった。メディアに多く取り上げられていたこともそうだが、事件そのものが複雑だった
ため判決文もすごい長かったと終わったあとにいう和也。その間に自分はあと5分ほどで始める判決を傍聴しに向かった。内容は麻薬。法廷のドアを開け腰を下ろそうとした瞬間、裁判長のこれで終わりますの一言。……えぇ~!5分前行動したのに。きっと全員が揃っていたので早く始めたのだろう。30代ぐらいの女性の方だった。深いお辞儀をしたあと警察官に手錠をかけられ法廷から出て行った。その後戻っても和也がいなかったのでもう1つ傍聴してから和也と会う。今まで全部判決を傍聴していた。次は新件に行ってみよう。
新件とは言葉の通り法廷でその事件が初めて開かれること。被告人は男性27歳。事件は薬関係。このような事件は本当に多かった。
まず検察から事件内容の説明。後に被告人のことを事細かに話される。失礼な話しだが、それは現実とは思えない演劇を見ているようだった。裁判官、落ち着いた口調で話し冷静、全体をなんの雑念も入れず見渡しているようだった。検察官、女性でメガネをかけものすごい早口。説明をしているときは誰とも目を合わせず、キョロキョロと空を見て話す。しかし隙があるもんなら鋭く切り込んでくるやり手検事。弁護士、これまた女性。まだ若い。きっと弁護士になって間もないのだろう。それか極度のあがり症。正直言って頼りない感じがする。これがドラマだったら確実に主役の助手の弁護士役だろう。被告人、子供が3人もいるというが、学生のやんちゃなやつらの1人に見えた。口調もはっきりしない。言っていることもおかしなことばかり並べるので検事にすかさず突かれている。被告人を連れてきた警察官、1人は若い男性。もう1人は50代ぐらいの方。2人で被告人を挟んで座っている。被告人が質問に答えたときそれがおかしな発言だった時必ずこの50代ぐらいの警察官が全身でリアクションするのだ。それは傍聴人他みんなが感じていることを全て表しているのだ。
このように自然に行われていることがまるで芝居を見ているように感じる。いやきっと、本を書く人もここに来てこういう風に感じたりしながら話しを作っているのだろう。自分達の前に座っていた人達が被告人の奥さんとお母さんだったらしく、交互に証言台で質問を受け答えている。同じ過ちをさせませんと泣きながら話すお母さん。切なすぎる。 しかし1度でも過ちを犯し、この証言台に立つと話さなくてもいいことをあれやこれやと皆に発表され丸裸にされる。有罪になれば刑務所に入る。傍聴というのはそれなりの気持ちで行かないとダメなんだなと改めて思う。1人の、いやその事件に関わった人達の人生を見ることになるのだから。
40分ほどたって終わり裁判所を後にする。