夜の六本木の夜景を、

会社の非常階段から眺めていた。


飛行機の轟音がなり・・・


不安にかられた。


『飛行機が墜落してくるのではないか?』



9.11でビルに追突する飛行機の映像を、

大学生の頃、

震えながらテレビで見た。


あの映像が脳裏に焼きついているから・・・


ではない。


もっと、幼少期、古いふるい記憶


幼稚園にも入らないくらい子供の時、

「パパ ママ バイバイ」

というアニメ映画を見た。


飛行機が、民家に墜落し、

幼い兄弟が亡くなる映画だった。



飛行機の落ちてくる怖さ・・・

というよりも、

突然、

家族が奪われる怖さ・・・が、

子供心に恐ろしく、

涙した記憶がある。



飛行機の轟音を近くで聞くと、

その映画の恐怖が蘇るだ。




震災以降、

首都直下地震も噂され、

家族と、いつ、どこで、

生き別れてしまうか・・・

私は毎日不安である。



ふと、

「パパ ママ バイバイ」

を思い出した。



あの映画は・・・

何を題材にしていたのだろう?

沖縄でおきた事件?


大人になって、

改めて知りたくなった。


ネットで調べたら、

1977年におきた、

横浜米軍機墜落事件

という、実在の航空機事故を題材に

していた事が分かった。


米軍ジェット機事故で失った娘と孫よ/土志田 勇
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映画は1984年、

映像企画という会社で、

企画・製作されている。

ホールなどでの自主上映だったそうだ。


この映画に、

幼子の私を連れていった母・・・

すごし。


ちゃんと、

大人になっても、

記憶が残っている。


普段、

政治的な事はいっさい考えないけれども、

なるほど、

米軍基地問題など、

切実に、

考えなくてはいけないなぁと、

今さら、

思った。


横浜の港の見える丘公園に、

この時亡くなった、

子供達の像があるそうだ。


近くに住んでいるので、

お参りに行きたいと思う。


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