ドクターカーで転院先に到着したのは20時を回っていたと思います。救急外来待ち合いでは夜間帯なのに国籍問わずの混雑ぶりでしたが、迅速に対応していただき緊急でカテーテル止血処置となりました。


私はその処置室近くの待合室に通され待機でした。夜間帯と言うこともあったのでしょうが、一人で長い待ち時間中、怖い事に待合室電気が急に消灯されるんです。それも2回も…。待合室入り口は関係者のカードキーが無いと入室出来ないので出たら入れなくなるから出ないよう、注意されていました。なので、消灯の度に待合室ドア前に立ち、ドアが閉じない体勢で通りすがりの医療関係者を待ち伏せして事情を説明し、点灯をお願いしていました。

恥ずかしくて虚しくて、申し訳ない気持ちでしたが、通りすがりの医療関係者方二名は暗がりに急に声を掛けられる為、ビクッと驚くので笑いを堪えるのも大変でした。


処置が終わり、容態と処置内容の説明をいただきました。

ストレッチャーで移動してきた本人とも会話でき、「おれ、どうしたの?」と言っていました。

『あ、助かったのね、、』と言う感想でした。

『助かって良かった』とは思いませんでした。

これからの事を考えると、そちらのほうが心配でした。


もう時間は日付が変わる頃になっていました。


つづく