今日は、親子関係がこじれる原因について考えてみる。

 

そのひとつが…

 

「親が子との約束を反故にする」

 

 

…当たり前じゃんっっっっ!!!普通じゃん。そりゃこじれるよ。

 

と、思われたかもしれない。

 

しかし、これ、意外と「真面目系親」でもやってしまうんですよね。。。

 

 

テストで○位以内だったら買ってあげるよ

「真面目系親」が子供と約束しがちなこと。

 

それは、「テストで1位だったら(あるいは3位以内だったら)〇〇を買ってあげる」という約束。

 

親子関係がこじれるのは、親の予想に反して子供がそれを達成してしまったときである。

 

親としては、そもそも買ってあげるつもりがなく、「これで頑張って、少し順位が上がればいいな…」くらいに思っていたときである。

 

 

予想に反して、子供がそれを達成してしまった時、つい正論で制圧したくなる。

  • そもそも、勉強とは自分の将来のためにやることだ?ご褒美をもらってすることではない!
  • じゃあ、いつもはできるのにやらなかった…つまりサボってたってことだな
    (…からの説教)
  • (ペットを飼ってやるという話だった時)世話の大変さをわかっているのか!?なら今ここで維持費等などプレゼンして親を納得させろ!

…などである。

 

加えると、「あんただって、あの時約束破ったじゃないか!まだ許してないからね!」と過去をほじくり返して怒る。

 

 

どれも、勢いよく怒鳴られると、説き伏せられてしまうのだが、後からふつふつと「じゃあ、そもそも約束するなよ」というやり切れない気持ちが込み上げてくるのだ。

 

子供としては、「待ち合わせを忘れられた」というような約束を破られた感以上に、「数週間の努力を無視された」という怒りがある。

 

 

そして、子供は不貞腐れて勉強をサボるようになり…

 

親は、「前回できたのに、物をもらえないとサボるのか!最低だな!」と罵り…

 

子供はさらにやさぐれて…

 

…というように、負の歯車が回り始める。

 

 

どうすればよかったのか

では、どうすればよかったのか。

 

私は、これはもう素直に謝るしかないと思うんだよね。

 

少なくとも私は「本当は端から買うつもりはなかった。そんな順位がお前に取れると思っていなかった。そんなお金は出せない、ごめん。」と言われたら、ムカついたけど、呑み込んだだろう。少なくとも、荒れはしなかった。

 

 

しかし、多くの親(特に「真面目系親」)にとって、子供に頭を下げて謝るなんてできない。

 

だから、正論でねじ伏せるか、「お前が過去に(または日々)どれだけ親に迷惑をかけているか!」を畳み掛けて、子供が謝って終わるようにもっていく。

 

すると、その場は鎮火できるけれど、子供の中ではずっと火がくすぶっているような状態になる。

 

そして、別件のときに噴火したりする。

 

そんな時、親は言う。

 

「いつまで、過去の事言ってるの!!蒸し返すな!!!」

 

「…日々の恩も忘れて。約束守らなかったくらいで、あんなに怒るなんて!ありえない。」

 

そして、親同士「馬鹿はほっとけ!」と励まし合ってww子供の心を置き去りにする。

 

 

***

 

もし、「何で、あんなことで(子供が)怒っているのかわからない」と本気で思っているのなら… (←うちの親は本気で外部に相談していた)

 

逆の立場だったら?

 

と考えてみてほしい。

 

 

 

それから、子供が嘘をついたり約束を守れなかったりしたときは、いきり立ってガンガン怒りまくってないだろうか。

 

子供のことはここぞとばかりに怒りをぶつけるのに、親は平気で約束を破る(だって仕方ないじゃん!ない袖は振れないし…と思っているようだが、まだ定期テストを受けている年齢の子供には伝わらないよ)。

 

そんなことの繰り返しで、私たちの親子関係はこじれていった、という話し。