皆さん、お久しぶりです。
2度目のブログ担当が回ってきました、
ワンちゃんことパパです!
『バジガクハヤテ』右種子骨骨折手術の補助に行ってきました。
学校に来てくださる獣医さんが良く言われますが
「馬が人間みたいに、骨折しても肩から吊ったり
ベットで安静にしていられたらなんてことないんだよ。」
「でも、できないだろ。
大きくて重い内臓は長時間寝ていることができないし
血流だって、ままならない。」
「体は大きくて、臆病な動物だから
3本足で立ったまま、部分麻酔で手術ともいかにし
だから大きな施設にいかないと今の現状では
手術ができないんだよ」。
馬の手術ができる場所も、犬や猫と違って
あちこちの近所にあるわけでなく
ごく一部の大きな整った総合施設の中にある
大動物だから見てくれる獣医師も
犬猫や愛玩動物の獣医師の数も少ない。
「海外なら、馬はペットだから
獣医師も処置を行う環境も一杯あるんだけどね」と。
日本だと、場所が限られるし
順番待ちもある。
ハヤテの骨折部は種子骨
種子骨は前肢、後肢にある骨なのですが、
馬が体重をかけたときに緩衝装置としての役割をする骨です。
立った状態での簡易的な処置とは違い
手術を行うのには完全に馬を寝かせる必要がありました。
そのためには麻酔手術の可能な
設備の整った施設に行く必要があったのです。
数年前のバジガク馬のアマルゴ号の時は
美浦の施設でしたが、今回は那須の施設に決定しました。
千葉からは2時間弱
馬運車に乗って移動します。
到着後、全身麻酔をして行うのですが
まず麻酔の時点でとても大変でした。
当たり前ですが、
馬は人よりも遥かに大きく体重もあります。
手術自体よりも、こちらの全身麻酔による
馬の寝起きに手術の難しさがるとも聞きました。
なので麻酔を打った後に倒れても良いような場所に
移動させたり、倒れた後に
クレーンで馬を手術台に運んだりしました。
その後は切開する部分を入念に消毒し
、自分達も全身を専用の服で身を包み、
少しだけお手伝いをしました。
↑手術の様子(僕たちも入ってます)
手術はバジガクハヤテが完全に
立てるようになるまでに約8時間もかかりました。
しかし自分は緊張と手伝いの事もあり、
8時間はあっという間でした。
馬にとって肢はとても大事な物であり、
走れるかどうかで、その馬が
その先、生きていけるかどうか決まることもあります。
つまり今回の肢の手術が、
そのまま馬の命に関わってくる場合もあるのです。
まさに命の現場と言って差し支え無い、
貴重な体験でした。
また、手術を行ったバジガクハヤテですが、
現在は術後のケアを
担当者の先輩方が行っています。
自分達よりもより細やかに
馬の状態を安全にチェック出来るので、当たり前のこと......
と、思いきや!!
バジガクハヤテは、
これから自分と一緒に
手術に同行したピガシの2人で担当するそうです!
と言っても約1ヶ月後すぎてからのこと、
先輩方がしっかりケアーし、
やや落ち着いてからのこと。
それでも、自分たちにとっては
貴重な経験には変わりません。
しっかりと丁寧に馬の状態をチェックしていき、
自分の経験にしていきたいと思います。