それでは、
「シロウトにしちゃぁちょっと大変なやつやん整備」の続きでございます!

すっかりエンジンまわりがスカスカになってしまったBAJAでございます。

ピストンが剥き出しの状態です。
おおまかにバラシは終わったので、
段階的に必要になる純正部品や用品をもう一度洗い出しさっそく発注!
純正部品については作業前にある程度目星をつけて用意してありましたが、
やはり実際にバラシて現物を確認してから発注をかける方が確実でいいですよね。
注文した物が届くまでの間は地味~で仕方のない作業を・・・


クランクケースに残ったガスケット(緑色のやつ)の除去をします・・・

スクレーパーで取り除きます。
シリンダブロックとの接触面も除去してやりました。
クランクケース側はわりかし楽に除去できましたが・・・

問題はこのシリンダブロックのガスケットです・・・!
なんなんだ、コレ!
全然うまいこと剥がれん!!

地味~にカッターなどで剥がしましたがここまでやるのに1時間以上・・・
後はオイルストーン(発注済み)が届いてから修正を行います。
続いては各ネジ穴のタップの「サラエ」を!

特に問題はなかったですがせっかくの機会なのでやっておきます。

新たにタップをたてた訳ではないですがカス?がこんな感じで出てきます。

クランクケース側も修正しておきます。
その他シリンダヘッドなどネジ穴があるところはすべてやり直しておきました。
それではシリンダヘッドのバラシに取りかかります!

燃焼室は真っ黒けっけになっています!

バルブは開けた直後は吸気、排気側とも白っぽい薄茶色?でしたが、
知らないうちにラスペネが付着してたようで一部が黒くなっていました。
それにしても「見るからにアカン」状態であることが判りますね!
これらの「見るからにアカン」バルブを取り外すために用意した物がこちらです!

バルブスプリングコンプレッサー!!
ワタクシが生きている間に何度使う機会があるのでしょうか・・・?
コレの購入に至るまでには、
ワタクシの頭の中で「本当に買うんですかい?」と何度も議論が交わされました。

たぶんこうやって使うんだろうなという感じで作業開始です!

あっという間に4本のバルブが取り外せました!
さすが専用工具!
さすがだな!と思う反面、
実際の使用時間があまりに短いので心の中での「費用対効果」がおかしなことに!

取り外したバルブ(手前2本が吸気側、奥の2本が排気側)です。
バルブの燃焼室側はカーボンなのか何なのか判りませんが、
0.1mmぐらいの膜がはっているような状態でガサガサになっております。
左 吸気側バルブ / 右 排気側バルブ
吸気側はわりかし綺麗な状態でしたが、
排気側はこのようにカーボン汚れが見事に堆積しております!
写真で見るより実際はもっと酷い感じで「ガッサガサ、ゴテゴテ」です!

クランクからピストンを取り外しました。

こちらのカーボン汚れも「なかなか」なもんで、
ガリガリやってもまったくビクともしませんでした・・・!
バルブやピストン、燃焼室のカーボン汚れはちゃんと綺麗になるんでしょうか?

合成洗油 サンエス K1です。
なかなかの評判だったので試してみようと思います!

バケツにお湯とK1を入れてシリンダヘッドを浸けてやりました。
シリンダヘッドはアルミなので、
濃度は3パーセント(お湯4.5リットルに対して135グラム)にしました。
一緒にピストンとバルブ4本も沈めておきました。
約1時間ほど様子を見ながら放置してやりました。

シリンダヘッドは燃焼室部分はすごく綺麗になりましたが、
バルブが収まる吸排気ポートの内部?の汚れはまったく落ちていませんでした。

ピストンはこの通り!
これは見事でございます!
問題のバルブですが・・・
吸気側バルブ
ちょっとだけ綺麗になったような気もしますが、
燃焼室側の汚れが処理前より浮き出て判りやすくなりました。
排気側バルブ
全体的に白っぽくなっただけで特に変化はなく、
カーボン汚れがより顕著に判りやすくなっただけといった感じです。
結果的には
汚れはほとんど落ちてません!!
これは・・・どうしたらええんでしょうか?
そこで考えました!
100円ショップでちょっと深めのステンレスのトレーを買ってきました。
怪しい「白い粉」を・・・


お湯でダメなら
グツグツ煮てやったらええやんと!
どんどん冷めていく「お湯」ではなくここは「煮沸」で勝負だと!
先ほどはシリンダヘッドに合わせて濃度を3パーセントにしましたが、
バルブはアルミではないのでちょっと濃いめの濃度6パーセントで実践!!
どんどん水分が蒸発していく中10分ほど煮沸!!
結果は!?
吸気側バルブ


排気側バルブ


ガーン
全然変わっとらへん・・・!!
この時点で少し悩みました。
もうこうなったらバルブを新調した方がいいのではないか? と。
いやいやいや・・・そんなお金はない!

思いきってルーターでガリガリやってやりました。
もう大変!
カーボンが分厚く堆積しておりなかなかバルブ表面が現れてきません・・・

バルブ4本分のカーボンを落としたザマがこちらでございます・・・

なんとかここまで綺麗にはなりました・・・

奥の吸気側バルブの色合いが元々の状態だったんだと思われます。
排気側の中心部分は、
あまりにもしつこいカーボンを除去する際に表面が削れてしまいました。
でもまあ機能的には問題ないはずです。

シャフト部分は耐水ペーパーで優しく磨いてやりました!

スプリング2種類、スプリングシート、リテーナ、
ステムシール、バルブコッタは元の場所を憶えておくために整理しておきました。

念のためにマスキングテープで固定しておきました。

タオルウェスを突っ込んでおきました。

パッと見の変化はピストンが外れただけのようでツマラナイです・・・

キリがいいので本日の作業はここまでです。
いやあ、地味~な作業の連続でした・・・