先日、FAで阪神タイガースが獲得した小林宏投手の人的補償に

売り出し中だった21歳の若手、高濱内野手が選ばれ、

ロッテへ移籍することになりました。


入団4年目。

まさに青天の霹靂というところです。


僕は古くからの阪神ファンですが、

最近の手法に疑問を感じ、

またこの高濱という選手には高校時代から多分に思い入れのある選手だったため、

阪神球団が方針を改めない限り、球団への応援は今後一切やめようと思っています。


阪神球団の手法は目先の勝負の優先。

FAに頼った選手補強により、伸び盛りだった若手を失うという

なんとも皮肉な結果に終わるのは2度目のこと。


FAなんてのはトレードと違いヘッドハンティングなわけですから、自由競争です。

僕個人的には人的補償なんて制度は選手の自由を奪う制度ですから


小林の入団時期の悪さやロッテに十二分に

調査をする時間を与えてしまった球団の脇の甘さ

ルールに則ってということかもしれませんがやり方がはっきり言ってエグいです。

だからどの球団がどの選手を獲っても人的補償制度には反対です。

出ていく選手が決まっているのに入ってくる選手はリスト漏れから選び放題なんて

制裁でしかないですもの。


加えて、出来上がった選手を獲ってくるということは

すなわち、ある程度の勝利を計算できる選手を宛がうということ。

逆にいえばそれ以上は計算できないということです。

つまり未知数な部分がないということになります。


小林選手はそれなりに活躍するでしょうが

キャリアハイはたかだか知れています。

去年ほどの成績がいつまでコンスタントに残せるかといえば疑問です。


逆に高濱選手は化けるか終わるかわからない選手。

しかしまだまだ前途ある21歳です。


ベテラン厚遇、若手蔑視の球団方針は会社運営にも近いもの。

新しい人が入ってきて代わりにつまみ出される人が

もし生え抜きの替えが利かない金の卵だった場合、

失ってしまえば二度と戻ってきません。


本当に選手のキャリアハイ見てプロテクトリストアップを行ったのか?

失ったものの大きさがわからない限り、理解されないでしょうね。

ま、その大きさがわかる球団なら付け焼刃のようなモルヒネ補強をしないでしょうけども。