ブルーマウンテンNo.1を見直してみる
遙か昔・・・
ず〜〜〜っとず〜〜〜っと昔の話。
コーヒーの王様と言えば、ブルマンだった。
ジャマイカのBlueMountain!
気の利いた喫茶店に行くと、メニューの最上部や最下部に「ブルーマウンテン」と書かれた文字の横に
ビックリするような値段が書かれていたものだ。
しかし・・・
もともと収穫高の少ない希少価値であるブルマンが害虫問題に遭遇したり、残留農薬問題で入荷しなかったりと、
不安定な供給になって、影が薄くなった頃、ハワイコナや、カウ、パナマのゲイシャなどが高級品種の地位を奪取した。
気付けば、ブルマンの知名度や人気は低くなり、血眼になってブルマンを買いあさる業者が激減したように思う。
そうは言っても、収穫高の少ないブルマンの大きい立派な豆は依然として高く、一般的な価格帯ではない。
巷で比較的優しい値段で入手できるブルマンは「ブルマンブレンド」であったり、
ブルーマウンテンが100パーセントだとしても、スクリーンサイズがビッグな「No.1」であることは少ない。
ちゃんとしたブルーマウンテンのNo.1という規格は、ほんとに立派で綺麗なかたちをした芸術的な豆である。
ただ、収穫高が少ないために、入手ロットによっては、
NO.1でも、かなり小ぶりな豆だったりするし、香りも味も芳しくないことがあって、
ジャマイカのブルマンを買うことはなくなった。
ところが、ここ数年、少ないながらも供給が安定してきたため、
取引のある商社からサンプルを200gほどもらって
焙煎して飲んでみたら、味が良くなっていた。
香りも良く、酸味も苦みも絶妙なバランスで、整っている。
ゲイシャやその他、カップオブエクセレンス級の豆のような突出した個性があるわけではなく、
超!優等生的な味である。
個性が無いからつまらないと言って無視できる味ではない。
「欲しい!が、高い!」
仕入れ値があまりに高いし、大量に在庫を抱えたくないので、
しばらく悩んでいたが・・・
息子が「仕入れ値の半分は樽代だと思えばいいんじゃない?」
「高級な家具を買ったら豆が付いてきたとかさ」
この妙案を聞かされて、一気に気が楽になって、酔っぱらった勢いで夜中にポチり。
15㎏の限定樽入り・ブルーマウンテンNo.1を買ってしまった。
あちこちの農園から寄せ集めたブルマンじゃない。農園指定もの。
しかも、この樽、珍しいカラーリングの綺麗な樽である。
同じ時期に購入できたエスメラルダのゲイシャは、1分で完売する人気豆だし、
その他農園のブルーマウンテンNo.1も素晴らしい味。
まあ、味も素晴らしいけど、仕入れ値から計算した焙煎豆の売価も
素晴らしい。
当研究所の最新入荷豆↓
1.ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1 Limited Cinchona農園RE-DISCOVERY/¥6,400(200g)
2.ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1 /¥4,600(200g)
2.パナマ エスメラルダPrivate Collection ゲイシャ Washed /¥5,600(200g)
2.パナマ フィンカ・ルイス パカマラ Washed(Top of Top Coffee) /¥2,900(200g)