・瞬発力
・持続力
の違いがある。という話題が出ました。
「なるほど、確かに!」と思いましたね。
瞬発力とは、とっさのアイデアが出やすく、行動にも移りやすい。一方で、深い思慮や継続性に欠けることが欠点やリスクとして挙げられる。
持続力とは、奇抜やアイデアや改革、実行力とは距離があるものの、一つのことを最後まで地味に、地道にやり遂げる力はある。
と整理されます。
これを「アジア的」「欧米的」と分けることはかなりステレオタイプだと分かっていつつも、こう分けると分かり易い。もちろんアジア人(日本人含む)の中に「欧米的」な人もいるし、その逆もあるのは言うまでもありませんね。
あくまでカテゴリーのラベルとして書けばこうなるかなという話です。
そして、ベンチャーや小規模企業だけとお付き合いがあるとか、これらの組織にだけ勤務経験がある人は、大企業やお役所で必要とされる能力についてピンと来ていないように見えます。(その逆もしかり)
なので「世の中、今は(これからは)こういう能力やマインドが必要だよね」
といった論調は、その言う人のバックグランドによって、かなり偏りがあることを当の本人は
意識できていないことが多いのです。
一方、世の中でうまく組織を回したり、それなりのパフォーマンスを出している人は、どちらかに
比重はあるものの、もう一方の能力を兼ね備えており、使い分けられる人でしょう。
実際にそういう人を知っています。
それを個人レベルではなく、組織で実現しているのは、グローバル組織をうまく組み立てているグローバルカンパニーがその一例でしょうか。
日産はその典型で、経営陣等意思決定する人は瞬発力が高く、持続力が持ち味の人が100年かけても思い付かない、「一手」を次から次へと繰り出し続ける。
それをフォローして確実に実行につなげるのが、そこにいる「持続力」ある従業員となっています。
ある意味、それぞれの持ち味や強みを補完して一つのゴールに向かうという点では理想型の一つでしょうか。
ただ、常に「持続力」で実行を求められる人は、それなりに大変ではあるが、それがいやであるならば、自ら瞬発力を発揮する能力を身に付ける必要が出てきます(もちろん持続力を維持しながら、である)。
同様に、瞬発力発揮にはそれなりにリスクと責任が伴います。それを回避する意味で、永年「持続力」組に居続けることも、保守的戦略としてありますね(実際その人達は多い)。
