SRXの欠点が 単気筒エンジン!
だと言ったら、
逆に、単気筒エンジンこそが、SRXの最大の魅力じゃ無いのかと言われるだろう。
単気筒エンジンの魅力は
① 蹴とばされるようなトルク感
② 1回ごとの爆発が判る排気音
③ 単気筒ならではの振動
ではないだろうか。
その中で、SRXに於いて、問題になるのが ”振動”
”単気筒の鼓動”と言って魅力的と言えるのは、3000~4000回転まで。
それ以上の回転域は心地よさよりは”不快”の領域になる。
3000~4000回転は、ヤマハで言えば名機SRの領域である。
SRXだって3000~4000回で走っていれば、”単気筒の鼓動”を感じながら走ることは出来る。
でも、それならSRで良い。
SRXを選ぶ必要はない。
SRXは単気筒のスポーツバイク。
SRよりも速い速度、つまり高い回転で走ることがSRXの目的である。
ところが、SRXらしく、速く走ろうと、5000~6000以上回すと、
その振動は、”単気筒の鼓動”ではなく、”不快な振動”になってしまう。
その振動も”魅力”と言うなら、それでも良いが、
高回転での、ハンドルやステップから伝わる痺れる様な振動は、やはり”不快”である。
つまり、
SRXの最大の欠点は、単気筒エンジン故の”振動”だと思う。
特に600ccは、その振動も大きく、回転を上げて走りたいエンジンではない。
SRXが本来目指したと思われる、
単気筒エンジンをそれなりに回して(回転を上げて)楽しむと言う意味での単気筒スポーツなら、
それは、SRX600ではなくSRX400だろう。
SRX400は600と比べて振動が柔らかく、7000回転までスムーズ(600に比べて)に回る。
もし、単気筒エンジンのバイクに興味があって、SRよりも高い速度域で楽しみたいなら
絶対にSRX400をお勧めします。
世間では、どうしても排気量の大きいSRX600が人気のようですが、
単気筒スポーツバイクの楽しさを求めるなら
絶対にSRX400です。
それでも、SRX600が欲しいと言うなら、
キャブレターもマフラーもノーマル(純正品)のSRX600をお勧めします。
キャブレターやマフラーを変えたSRX600は、パワー感は上がりますが、バランスが悪くなり、振動が悪化します。
私の現在のSRX600がこの状態なので。
そこまで出来ないなら、振動やエンジンの特性的にも、SRX600は純正のキャブレターとマフラーが一番だと思います。
ちなみにSRX、特にモノサス版の車体や足回りは、当時のレベルとしてはかなり優秀なので、
SRX400であっても、4ストの250ccクラスのスポーツバイクとなら互角以上に走れます。