二児父作家
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川辺の少年

彼がある日の夕暮れに川辺で出会ったのは泣きながら飼犬の名前を叫ぶ少年でした。あまりにも必死に、通りかかりの人にもしがみ付く様に「しらない?」と聞く姿を見た彼は、少年に声をかけました。
「いなくなったのかい?」すると少年は驚く言葉を口にした。
「天国にいったらしいんだ。だから探してるんだよ、まだ近くにいるかもしれないだろ」
少年の飼犬は死んでいたのだ。きっと少年の親が柔らかな言葉で死を伝えたのだろう、しかし少年は必死に連れ戻そうとしていたのだ。少年が彼に「天国ってどこなの?」と聞いてくる。
答えなければ少年はずっと飼犬を探すだろう。
しかし死の意味を教える事も、少年の親がそうしなかったように、するべきでないのかもしれない。

彼は一息ついて答えた。
「知らないんだ、僕の大切な人もそこにいるんだけどね。」
「それならなぜ探さないの?」
少年は疲れ切った彼の顔を見ながら聞いた。
「それはね、天国にいる者は誰でも皆が『もう誰もこないでくれ』と願っているからなんだ。君の大切な友達も同じように思っているよ。探さないでくれって」
それを聞いた少年は少し考えてから「わかった」と夕日の中を歩いていった。
彼はまた花束の並ぶ歩道に戻った。
そして赤く染まり道を見ながら小さな声を出す。
「パパは会いたいけど、パパには来て欲しくないのか?きっと、、、そう思ってるんだよな、、」
彼は涙を拭いながら空を見上げ「パパ、頑張るよ」と笑いかけた。

初めての投稿だ★

とりあえず来てくれた人に『ありがとう』
これからゆっくりと作品を書きためていきたいので興味があったら見てください!!