この本は、親(あるいは養育者)から、虐待を受けた記憶がないのにも関わらず、人とうまく関わることできずに自分の性格や特性に問題を感じている人にぜひ読んで頂きたい1冊です。
これまで数々のセラピーを受けたのに
”変われない自分はダメなやつだ”
と思っている方にこそおすすめです
この本を読んだ後は
1”ポジティブになんてならなくてもよい”
2”自分の性格や子育てが悪いわけではない”
3”ゆっくり自分の神経をほぐしてあげよう”
そう思うことができ
歩き出す足取りが軽くなりました
1”ポジティブになんてならなくてもよい”
私はひげダンの『subtitle』という歌が好きです
『「凍りついた心には太陽を」そして
「僕が君にとってそのポジションを」
そんなだいぶ傲慢な思い込みを拗らせてたんだよ
~火傷しそうなほどのポジティブの冷たさと残酷さに気付いたんだよ』
(作詞作曲:藤原聡, 2022年 Official髭男dismの「Subtitle」からの引用)
髭ダン‥‥
もしかしてこの本読んだことあるのかな?
何となくそう感じました
この本も
”生きづらさ”は無意識に体に刻み込まれているものなので、無理にポジティブな言葉をとなえようとすると逆効果であると教えてくれています
無理やりポジティブは
人を火傷させてしまうのですね
ひげだんも、この本の著者 花丘ちぐささんも
本当に辛い人に寄り添ってくれる
優しい世界観です
2”自分の性格や子育てが悪いわけではない”
一見、養育者に不自由なく育ててもらった場合でも
”不適切養育”にあてはまりトラウマを負い
大人になった時に生きづらさに苦しむことがあるようです
本書は20個以上の不適切養育の具体例をあげており、かなりの割合の方が当てはまるように思います
これにあてはまってしまった場合でも
自分でできる対策が示されているので安心です
3”ゆっくり自分の神経をほぐしてあげよう”
不適切養育を受けて
”発達性トラウマ”を負ってしまった場合でも
運動したり
自然と触れ合ったり
食べ物に気をつけたり
歌ったり笑ったり
他にも数多くの
自分でもできる改善策を紹介してくれています
そして、なぜその行動が良いのか
理由を知っているのと知らないのとでは
効果が変わってくるはずです
また、どのような専門家の力を借りると良いか
詳しく教えてくれていますので
ぜひ本書を読んで頂きたいです📚
私はこれを読み終えた後
一人カラオケでsubtitle熱唱し心身がほぐれ
気が重くて後回しにしていたことに
ひとまず手を付けることができました
◆まとめ◆
この本は、自分を責めて苦しんでいる人のために
わかりやすく
ポリヴェーガル理論に基づいた解決策を
提案してくれる本です
ポリヴェーガル理論とは
ざっくり言うと
”無意識に刻まれた自律神経の反応が性格を作っているので、これをゆっくり整えよう”
という感じです
この本をが広まれば広まるほど
誰もが生きやすい世界になりそうな予感がします