梅花幼稚園は今年、創立123年を迎えます。
以前記事にした通り園舎は日本で二番目に
古い、歴史あるものです。
↑写真は昨年10月の創立記念礼拝です
そんな園舎の歴史などを学べる、
園内ツアーが先日行われました
希望する保護者が集まり、園長先生から
園の歴史や建物の特徴について、
お話を聞いたり、100年以上前の写真を
見たり。
みんな驚きとともに、興味津々でした
↓明治40年頃の梅花幼稚園の様子です
梅花幼稚園は1900(明治33)年に
カナダの女性宣教師たちが民家を借りて
開設したのが始まりと言われています。
現在の園舎はその3年後(1903年)に建てられ
ました。
上の写真も、長い歴史が経過はしていますが
園内の雰囲気は驚くほど今と変わりません。
(特に2枚目は親近感を覚えます)
設計者はW.M.ヴォーリズと言われています。
その設計や工法のお話を園内を巡りながら
説明していただきました。
1905年には幼稚園教諭養成のための
「上田保姆伝習所」が、
隣接した宣教師館に開設されます。
この伝習所は、後に東洋英和女学校付属と
なり
日本の幼児教育を牽引する存在になります。
NHKの朝ドラ「花子とアン」で注目された、
児童文学者で東洋英和女学校出身の
村岡花子さんが、講演で梅花幼稚園を訪れた
貴重な写真も残されていました
前列右端→が花岡さんです
ちなみにこの宣教師館は現在、
文化財として
上田市下之郷に移築保存されています。
宣教師館の前で体操をする
伝習所の女生徒たち(大正6年)
参加したお母さんの一人から
感想をお聞きしました
明治維新から30年、
日本に海外から異文化を
持ち込んだ宣教師たちの
当時の苦労や想いは、
今もなお当時の園舎を
学び舎として我が子を通わせる
保護者にとっては知らなくては
ならない大切な原点であり、
歴史を知ることでいっそう
園への想いが深まりました。
また、当時を伝える写真は
とても状態が良く、
歴史への興味が一気に
掻き立てられました。
大切な文化財でもある幼稚園。
知ることで、さらに大切にしたいと
いう思い、また子どもたちが
素敵な環境で過ごせる幸せも感じました。
園ではこのようなツアーやお話会を
今後も開催してくださるそうなので
また楽しみにしています
おまけ
年代がよくわかりませんが、かなり古い
(大正くらいでしょうか?)
作品集が残されていました。
今の梅花っ子も工作や折り紙が好きですが、
このお嬢さんの作品は繊細で…
なんとも美しい…
手先が器用なこの子がその後どんな風に
成長したのかなぁと想像が膨らみました。