遠足 その2
まずはSくん。
…あんたこれホットコーヒーやんか。
『あ。僕はホットコーヒーでも大丈夫ですから』
私も注文と違う品が来ても嫌いなものでなければ受け入れるタイプ。
なのでSくんが良いなら良しとするつもりではあった…
が。
次々と発覚する粗相。
注文を聞きに来たメイドはSキャラ設定らしく…
写真撮影は結構ですと丁寧に丁寧に断るSくんに対しかなり強引。
お金が勿体無いワケではない。
自分のキャラにない状況の為、
場の空気を壊しかねないとの配慮で丁寧に断っているのだ。
そんなSくんの心中など、どこ吹く風。
サディスティックメイドは
『え~。撮りますよねぇ、ご主人さま~』
ややキレ口調で一点張り。
しつこい攻撃を何とかかわしたSくん。
そしてトッピングを間違えられたOくん。
アイスコーヒーを頼むOくんに
『もちろん白魔法乗せますよねぇ~♪
黒魔法もありますよぉ~?』
…もちろん…?(゜∇゜;)
もちろんの意味わかってるか?
論じる必要のないほど当たり前のさま…
これが『もちろん』の意味である。
Oくんが白魔法トッピングするのは
論じる必要のないほど当たり前のことなのか。
だいたい白魔法とか黒魔法て何や。
『あ。じゃあ黒魔法で』
…トッピングするんかい( ̄∀ ̄;)
メイドの物販意欲に負けたOくんは黒魔法をトッピング。
『はいにゃん♪』
と上機嫌のサディスティックメイド。
で、主催Yくんはさほど疑問を抱かず勧められるがまま
白魔法トッピング。
…という経緯があってのトッピングである。
そんな二人の魔法トッピングが入れ替わってしまったのだ。
更に粗相は続く。
うさたんパフェ希望のMちゃんにネコにゃんパフェ。
その事をサディスティックメイドではない近くにいた別のメイドに伝える。
それを聞いたサディスティックメイド。
少し離れたところで
『え~。ネコにゃんパフェって言ってたのにぃ…』
おいおいおいおい。
なんちゅうデタラメな。
普段ほとんど怒らないMちゃん。
『無理~あの女…絶対無理~』
と呟き続ける。
何にしても間違えすぎ。
まともにきたのは私のメロンソーダのみ。
いくら夢の国でも限度がある。
テーブルに来たサディスティックメイドに状況を説明。
『この子アイスティー頼んだんですけど、ホットコーヒーがきたんですね。
あと、これとこれのトッピングが逆になってるんですよ』
怒るでもなく冷静に。
表情がどんどん曇るSメイド。
…あれあれ。
まさか。
…ふてくされてる?( ゚ ▽ ゚ ;)
…なんやこれ…
アカン。
おもろすぎる。
日常で起こると100%キレる状況である。
しかしなんてったって夢の国。
さっきまで
『はいにゃん♪』 『ご主人さまぁ~♪』
なんて言ってた女の子が普通のテンションで
ふれくされているのだ、メイドの格好で。
…こんなオモロイことある?ヽ(゜▽、゜)ノ
メイドの格好をしたふてくされた女に
冷静に状況を説明している私。
滑稽すぎる状況に必死で笑いを堪える。
『すいません。交換します』
…ブスっとした顔で普通の対応。
ここは
『ご主人さまぁ~ゴメンなさいにゃ~ん♪』
で正解のはず。
『ボクはいいですよ。コーヒーでも』
『いえ。交換します』
穏やかなSくんの言葉を振り切り
ホットコーヒーをさげるサディスティックメイド。
もはやサディスティックはキャラではなくなっている。
その様子を見て怒り心頭の様子のMちゃん。
色んな感情が入り乱れる中、ようやくドリンクがそろう。
そして再び登場のサディスティックメイド。
あんな空気になったのに再び登場するとは見上げた根性である。
さぁ~ ご主人さまぁ~ お嬢さまぁ~
参りますよ~
ワタクシがお手本をお見せするので真似してくだ…
いよいよ例のアレがでるのねとワクワクしていると
突然言葉を失うメイド。
何かを見つめるメイド。
メイドの視線の先は。
半分以上無くなっているメロンソーダ…
…( ̄□ ̄;)!!
の、飲んだらアカンかったん?!
ため息をつき首を横に振るメイド。
いや、あの、だって焼肉で喉が渇いちゃってね…
では参りま~す!
…もう私の話など聞いてはいない。
仕切りなおし。
手でハートを作ってくださーい♪
『美味しくなぁ~れ!もえもえドッキューン♪』
ドッキューンでドリンクを撃ってくださいにゃん♪
…わかったにゃん。
グチャグチャの状況が楽しくてしょうがない40歳のオバハン。
初めてではないので普通のテンションの35歳のオッサン。
あまりの状況に現実を受け入れられない33歳。
メイドの態度に怒り心頭の24歳のイマドキ女子。
私と同じように結構楽しそうな23歳男子。
そんな5人でドッキューン。
…燃え尽きた。
最後にメイドさんとチェキで記念撮影。
お世辞にも可愛いとは言えないが
愛嬌のある感じの良いメイドさんを選ぶ。
あなたと撮りますと言うと嬉しそうに
ありがとうございます~と微笑む。
お嬢さまぁ~
参りますよぉ~
にゃんにゃん♪
…再び燃えつきた。
店を出たあと口々に感想を述べる面々。
私は涙を流して爆笑。
さいとうさんが一番怒ると思ったのに。
との意見が出たが状況が状況だけに怒りより笑いが先行。
そんなこんなの悲喜こもごもの中。
全員一致した意見。
接客態度に疑問はあるが
あの物販に対する意欲とメンタルの強さはアッパレ。
我が社も予算達成の為、あの貪欲さは見習いたいわね。
と総括。
そんな夢の国のひととき。
締めて9250リーミン也。
わかりやすく言うと9250円。
…さて。
お次は遠足メインポイントの新世界に向かってGO。
遠足。その1。
『遠足』と称して大阪巡り。
同僚のY氏主催で今回で第5回目。
私は今回初参戦。
大阪の濃い濃いゾーンを巡る遠足。
毎回参加人数はまちまち。
今回は総勢5名。
まずは鶴橋で焼肉。
後のコトを考えて腹7分目ぐらいでお願いしますとのこと。
行き当たりばったりで店に入り腹7分目。焼肉を7分目しか食べられないなんて拷問。
そして鶴橋から歩いて日本橋へ。
萌え萌えゾーンへ突入。
『いらっしゃいませ~ 5名様、夢の国へご入国ですね~』
THE・メイドカフェ。
…衝撃的すぎてショックを隠しきれないメンバー。
主催Yくんは何度か入国しているので勝手知ったる感じ。
通貨単位はリーミン。
1円=1リーミン。
返事は全て『はいにゃん♪』
これにぃ~
これをつけたらぁ~とってもお徳でぇ~す♪
お嬢様、どうなさいますかぁ~♪
物販意欲むき出しのメイド達。
じゃあ、それで。
とメイドの言いなりになってみる。
だって夢の国なんだからケチくさいこと言っちゃっダメダメ。
『はいにゃん♪』
と可愛い返事が返ってくる。
そしてまずドリンク。
注文のメロンソーダがテーブルに届くや否や半分程、ゴキュゴキュ。
そして全員のドリンクがテーブルへ届いたところでトラブル発生。
アイスティーを頼んだSくんにホットコーヒーが届く。
さらにOくんのドリンクのトッピング間違い。
うさたんパフェを頼んだMちゃんにはネコにゃんパフェ。
…空気的に怒ってはならない空間。
だって夢の国なんだから。
しかしながらあまりの間違いの多さに閉口する面々。
…さて。
通勤のお馴染みさんの事情。
同じ道を同じ時間に毎日毎日。
同じ方向に走る車、すれ違う車がお馴染みさんになる。
先方が当方を認識しているかどうかは別。
勝手に親しみが湧く。
まず対向車。
ほぼ毎日すれ違うアベニール。
おはようニール…と心の中で挨拶。
ある時、帰りもすれ違うことに気付く。
住んでるところと出勤先が私と逆なんだね。
お疲れさま、ニール。
そう声を掛ける。
そして更にあることに気付く。
残業で帰る時間が少し遅くなったある日。
時間がズレれば当然すれ違う場所もズレる。
ふと路肩を見るとニールが停まっている。
電話中の様子。
特に気に留めることなく通過。
寄り道の為に帰る時間が遅くなったある日にも同じ場所でニールを目撃。
その後、帰宅時間がズレる日は必ずニールはそこにいる。
電話中の時もあれば、特に何をするでもなく頭の後ろで手を組みボーッとしていることもある。
…帰りたくない理由でもあるのか…?
嫁とうまくいってないのか…
子供がグレてしまったのか…
何かしらの理由で時間を潰しているように見えてならない。
ニールの家庭円満を願うばかりである。
そして同じ方向に走る車。
お馴染みさんは何台もいるが特に目を引くのがレガシィ。
同じ方向に走る為、毎回見掛けるわけではない。
が、見掛けると必ず同じ場所で蛇行。
…ジムカーナ?(゜∇゜)
最初は後続車の私に対する挑戦かと思い憤るも…
朝からテンションも上がらない為、相手をする気にならない。
が、やはり目の前をクネクネされると目障り。
きっとジムカーナの練習なんだと解釈し消化。
そんなある日、またもクネクネレガシィに遭遇。
やっぱりクネクネクネクネ…
今日もジムカーナの練習に励んでいる。
と。ある法則に気付く。
…もしかして何かを避けて運転しているのか?
あ。
…マンホール…
…やっぱり。
そう気づき観察しているとマンホールを踏まないように運転している。
確かにこの道はマンホールが多い。
なるほど。
それを避けて運転しているのね。
…けど、なんで?(゜∇゜)
マンホール如き踏んだところでタイヤ傷まないと思うんだけど。
…人それぞれ色んな事情があるのねーと感じる通勤時間であった。