山河令の小道具①

~山河令の食器の産地は?~

 (+GUCCIと師姉のスープ…)

 


 

”劇中の茶器とか酒器が気になる~”というお話を、前回のトルマリンの戯れ記事⑩で触れました。

 

 

上の画像と同じような茶器が欲しいなぁ~と思ってしばらく前から探していたのですがナンチャッテ的なのも見つからなくて、、

 

なんか青磁っぽいような気がするけどよくわかんないし…結局これはいつの時代のどういう陶磁器なのかちゃんと調べよう…としたら!

 

 

 

嘘みたいにタイムリー

に、こんな展示が!!!↓

見に行って自分の中の暫定の結論に至った、というお話です。

 

ひらめき11/3~2024/1/28   

有楽町駅から徒歩5分!ぜひ!

 

 

 

 

…見る人が見れば一発なのでしょうが、焼き物も中国の歴史も文化も山河令についても…すべて素人🔰の考察ですので、何か気づいたことがあったらぜひオシエテクダサイ!

 

 

宝石緑宝石緑宝石緑

 

 

 山河令の客桟の卓には、青白色のお皿や酒壺が出てきます。

(まだ9話までだけどw)

 

三白山荘での成嶺よく来た万歳宴会↓

料理を阿絮の皿に乗せてく温様の甲斐甲斐しさったら

 

↓これこれこの酒壺!よく見る!

 

天涯客桟での家族4人団欒でも↓この色

 

再出↓如意客桟での食器たち 

 

 

 

これって…えっと青磁…ってやつ?

(シロートすぎて何の根拠もなし)

 

 

 

でも楽天市場で“青磁 茶器“ で検索してもw なかなかこんな酒壺や茶器が出てこず。

 

ダウン

 

調べている中で「越州窯」というのがあることを知りました。越州だ!!

 

 

…温様阿絮ご一行は最初「越州(鏡湖山荘)」から「湖州(三白山荘)」へ移動してて

 

越州=現在の浙江省紹興市一帯
湖州=現在の浙江省湖州市一帯

 

であることは戯れ記事③で調べてみましたが

 

 

この越州(紹興市)あたりは紀元前500年?頃の窯がいくつも出土しているらしく、昔から陶磁器の製造が盛んだったようです。(紹興酒があるから酒壺が必要だよね?)

 

この近くで後漢時代(1世紀ごろ…)に青磁が生まれ、8世紀末になると浙江省杭州(越州と湖州のちょうど間くらい!)を中心としてその産生が盛んとなり越州窯青磁と呼ばれているとのことでした。

 

 

よし!温様たちはちょうどこのあたりでウロウロしてるし、きっと青磁で正解!!

 

…とは思うものの確かめるすべもなく悩んでいたら先ほどの展示をみつけたので、出張帰りの足で突入です💨

 

宝石緑宝石緑宝石緑

 

奥深すぎてとりあえず図録は買うことにした

 

 

美しい青磁器の数々と、たくさんの解説を読んで、知らないことだらけ♪

 

”青磁器” とひとくちにいっても、いろんな色味があることもわかりました。

 

 

産地については覚えられないので図にまとめてみました

 

越州窯とは、浙江省北東部↑らへんの、青磁を焼く窯の一群のようです。

温様阿絮が出会った越州は産地のすぐそばだー♪

 

 

唐代(8世紀ごろ)には渋いオーブグリーンの”越州窯青磁”を盛んに生産したそうです。

 

↓こんなの

東京国立博物館 画像検索HPより

 

 

そして宋時代(9世紀ごろ)には”一般の人々の間でも日常生活で広く陶磁器が用いられた”と解説されています。

 

11世紀ごろになると、青磁の生産の中心は浙江省南部の”龍泉窯”(地図左下の赤枠)に移り、高品質で美しい青白色の、私が思い浮かべる青磁が現れます。

 

コチラモ東京国立博物館 画像検索HPより

 

 

これこれ!こーゆーやつ!

青磁のイメージ!!

 

 

 

天涯客桟で成嶺が泣きながらご飯をかっこんでたお茶碗も

模様も龍泉窯の壺と似てるかも♪

東京富士美術館HPより

 

 

 

というわけで、色味とかも併せ考えると

 

”11世紀頃 龍泉窯あたりで作られていた青磁ではないか”

 

という結論になりました。

 

…晋王について考察している記事では山河令の時代設定は8-9世紀ではないかということ、また1話で銀器も使われている(唐代にはよく使われたらしい)し、なんとなーくどちらかというと9世紀頃のような感じがしています。ファンタジーなので正解というのはないかもしれないですが…


 

さして興味もなければややこしそう…としか思ってなかった陶磁器の世界、山河令のお陰でちょこっとだけ足を踏み入れた気がします♪

 

 宝石緑宝石緑宝石緑



で。出光美術館だったのですぐそこ銀座…早速デパート巡って 食器コーナー を眺めに行きました。

 

 

抹茶碗を見に時々覗くことはあったけど、、今日はすごい!楽しい!面白い!ナニコレwww

 

いわゆる青磁というのはないけど、すごくキレイ!!

(今まで見向きもしなかったのにw)

 

真ん中の青いの、そそられます

 

第3話天涯客桟での杯に似てる

 

 

そして…。

 

 

 

白梅(と椿)の掛軸をバックにおわした真ん中の白い抹茶碗↓に

♡一目惚れ♡

まずは白梅の掛軸に反応。w

 

 

 

雪のような美しいお茶碗♡

我が家にお迎えするにはちょっとお高…

 

 

 

15分ほど見つめて諦めて、別のデパートで”青白磁って書いてある波佐見焼のとってもお迎えしやすいお値段のお碗”を買って帰り、2時間かけて作った師姉のスープを盛りました✨

 

 

えええ!画像サイズ制限でUPできず(;;

次の記事に…

温様もちゃんと貼れなかった~

GUCCIでの写真も次回…

 

 

 

 

画像の全ての大元はこちらから→©Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.

今回Google mapからも画像お借りしてます

お団子本館荒れ放題お団子