こんにちは。
カウンセラーふさやんです。
毒親から生まれたと思っている方々には、こんな経験ありませんか?
ごく一般的・毒親ではなかったと感じている人から、
「いつまで親のことでグチグチ悩んでるの?」
「もう大人なんだから」
と言われる……。
自分には直接関係ない人の悪口を言われたところで、
「ホントに嫌だよねー」
「大変だったんだねー」
と一度くらいはうなずいてくれるかもしれないけれど。
いくら悪口大会大好きな方であっても、
だんだん面白くなくなってくるわけで。
ヒトは、他人の悪口を言ったり、イジメたりすることで、
体内に幸せホルモンが出る、という残念過ぎる、いきもの。
辛いことがあると、幸せホルモンを出すことで、
ストレスを発散して、心身のバランスをとるところがあるのですが。
自分には害のない人(特に興味がない人)のことをあれこれと言ってるうちに、
飽きてしまうのでしょう……
「あなたさ、もっと楽しく生きたほうがいいよ」
「過去は過去なんだからさ」
まだ毒親が残した傷の痛みから解放されない方々に、
ついそんなことを言ってしまいがち。
良かれと思って言っているのか、適当にあしらっているのかは分かりませんが。
そして、挙句の果てには、こんな風に思われてしまう。
「親への不満が凄すぎて、ついていけない」
「自分は不幸なのって言いたいわけ?」
「かまってちゃんなの??」
一方、毒親に育てられたほうは、
「やっぱり毒親でない親のもとで育つと、私の気持ちなんか分かってくれない」
「毒親のことでひどい目に合ってきた私のことなんか、分かるはずない!」
「毒親の子どものことは、結局、毒親の子どもにしかわからない」
と余計に心のシャッタ―を閉めちゃうのです
さて。
「私は毒親のもと、要らない存在として生きてきた」
と思っている皆さん。
そんなふうに思って生きながらえた時間、
ホントに苦しかっただろう、と私は思います。
そして、自分が今、ここにいる意味さえ見出せなくて、とても耐えがたい思いをしてきたのだろうな、とも思っています。
自分を産んだ親――自分が一番憎んでいる存在ですが、
自分はその人がいなければ生まれなかったし、こんなにも辛い思いをすることもなかった。
どうして産んだの?――そんな言葉を毒親にぶつけたりしてね。
だからこそ、今日、このときまで、生き続けてきた皆さまはスゴイ、と純粋に思います。
このブログが読める世界に居てくださっているなんて、感謝しかないです。
ありがとうございます!!!
天寿は全うしよう、と考えておられる方々につきましては、
今よりも穏やかで生きやすい時間の中で、生きていかれることを切にに願います。
さて。
毒親に育てられた方々の中に、
「自分の親を否定するということ=自分の存在を否定すること」
だと勘づかれた方、おられるのではないか、と思います。
毒親のことを恨んでいる限り、
あなたは自分を否定し続け、自分を壊したくなってしまう。
親のことはもう「どーでもいい!!」と恨みを持つことも止めたいのに。
恨みを持ち続けるのって、意外とエネルギーが必要だから。
でも、毒親が残していった傷が、まだまだカサブタにもなってくれない。
随分と時が流れたのに……
私たちが生きているのに必要な脳。
その中に、偏桃体という、感情にとても関係している場所があります。
ここでは、「桃ちゃん」とでも言いましょうか。
桃ちゃんのすぐそばに、海馬という、記憶にとても関係している場所があります。
ここでは、「海くん」と呼びます。
ヒトをご主人様としている、桃ちゃんと海くんは、仲良しこよし。
あるとき、ご主人様であるあなたが、とある場所で、以前、自分を不愉快にした人と話している、とします。
「これと同じようなことが前にもあって、そのとき、ご主人様は、泣くほど辛かったんだ」
と海くんが過去を思い出して、言ったとしましょう。
桃ちゃんは、こう答えました。
「そうなの?じゃあ、ご主人様に教えてあげなきゃ。」
優しい桃ちゃんは、ご主人様に、
「気をつけて、ご主人様!これは辛いことなんですぅ!!」
と教えてあげます。
なんと健気な二人の連携……うるうる
このとき、大切になってくるのは、桃ちゃんがご主人様が嫌な思いをしないように、嬉しい・楽しいなどと言った、快のある感情にすり替えて、出さないということ。
桃ちゃんは、ご主人様を守らなきゃいけないから、辛いとか怖いとか、そんな感情を出して、危険から身を守って!と伝える役割もある。
そんな感じで、人は以前、辛かったことが再びやって来ると「辛い」と感じます。
意外とヒトの脳って、かなりザックリ言うと、記憶に少し手を加えてしまう性格(?)があるんです。
いたずら好きの、お茶目さん、とでも思っておいてください……
でも。
これを繰り返すと、その過去の出来事にくっついてい感情は、強くなっていきます。
感情と出来事が一体になって、すぐに思い出せるくらい、強い記憶になります。
過去の嫌な思い出をなるべく思い出さないようにするためには、辛かったり苦しかったことは忘れよう(思い返したりしない)とアドバイスする人がいます。
あれは、強い記憶になるのを阻止する人の知恵なんですね。
あ、大変……
長くなったので、この続きは次回へ。
どうぞお楽しみに
今日もブログを読んでくださり、
ありがとうございました