こんにちは。
カウンセラーふさやんです。
前回のブログで予告した、
「メラビアンの法則」
について、ざっくり説明していきますね。
例えば。
「あなたって、同じクラブのA先輩から告白されたんだって?羨ましいなーー!」
とそんなに話したことのないクラスメイトの女子Bさんに、面と向かって言われたとする。
でも、Bさんの表情はなんとなく引きつっているし、「羨ましい!」と思ってる感ゼロで、逆に悪意のようなものを感じる……
そんなとき、あなたはBさんの言ってる内容と、Bさんの態度が違うから戸惑うんじゃないかな。
さて、あなたなら、Bさんのメッセージをどんな風に受け取りますか??
私ならこう思う。
「羨ましい!」と言ってるけど……たぶん、いや絶対、そうは思ってないよね……うん。
目の前にいる相手の言ってることと態度が違うとき、受け手は戸惑うわけです。
「この人って、何が言いたいんだろう?」てな感じです。
で、アメリカの心理学者であるメラビアン氏が、
「目の前にいる人の言動がちぐはぐしている(違和感のある態度の)相手のメッセ―ジを、人はどんな風に受け取っているんだろう??」ということを実験して、
『Silent messages(日本語訳:非言語コミュニケーション)』(1971年初版)という本の中で発表しました。
人は、目の前の人から矛盾したメッセージをとらえるとき、3つの要素に分けて、⇩のような配分で受け取っているんだそうです。
・言語情報:7% (相手が使っている言葉の内容・意味など)
・聴覚情報:38% (声質・声量・口調・テンポなど)
・視覚情報:55% (表情・ジェスチャー・視線の動きなど)
現在では「7-38-55ルール」とも言われます。
言葉と言葉以外の行動が異なっている場合、人は、言葉よりも言葉以外の行動で判断してるとのこと。
俳優・映画監督の竹中直人さんは以前、笑いながら「ふざけんじゃねー。コノヤロー。」と言って、大爆笑をかっさらいました。
観ている人は、違和感が面白かったんですね。
ところが!!!
「じゃあ、メラビアンの法則は、言葉よりも見かけがすべてってことを証明してるんだね。」
と間違えて捉えられることが、多発したんです。
そして、誤った理解が一人歩きして「第一印象は見かけがすべてだ!」と主張する本が、たくさん出版されました。
メラビアン氏は、自分の調査結果が勝手にひとり歩きして広まっていくことについて、かなり驚いたようで。
それで「この法則は、好意・反感などの態度や、感情のコミュニケーションについて調査した結果、生まれたものなので、それ以外の場面では当てはまらないんだ!!」とあらためて断言しました。
あら???
メラビアンの法則の説明だけで、だいぶ時間を取ってしまいました。
私、またやらかしました……
それでは、今日のところはこのへんで。
次回は、印象操作について、お伝えしたいと思います。
このブログを読んでくださり、
どうもありがとうございます